Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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スポンサーシップ概論 II 川上 祐司
選択  2単位
【経営】 17-1-1120-3838-06

1. 授業の概要(ねらい)

 「スポンサーシップ概論Ⅱ」では、「スポーツスポンサーシップ」についてSalesサイド(Sports Property)のスキルとノウハウの習得を目指す。スポーツビジネスにおける収入源の中で「スポンサーシップ」の割合は拡大している。スポーツマーケティングの本場アメリカおよび国内におけるスポーツスポンサーシップ事例を中心としたケーススタディより、その効果について検証する。さらにはSports Propertyサイドよりスポーツスポンサーシップの商品開発を試みる。

2.
授業の到達目標

 以下の業種・業務に必要なマーケティングおよびプロモーション等の基礎知識を習得する。最終的課題として、クライアントへのプロモーション提案を目指すべく、チーム側(売り手)よりスポンサーシップ商品・パッケージ製品の企画・立案し発表する。
 ・スポーツチーム・リーグプロモーション担当者
 ・企業・行政プロモーション担当者
 ・広告代理店、マスコミ志望者

3.
成績評価の方法および基準

 出席   :出席率70%以上が前提。30点(70%以下は0点でテスト受験資格なし)
 期末試験 :60点満点(課題テーマより提案書作成および最終授業で発表)
 課題テーマ:プロチームまたはリーグ(または自身の現状の立場)における①Corporate Sales、②Sponsorship、③Marketingの立場でクライアント(=お客様)の経営課題が解決できるスポンサーシップ商品を開発せよ。
 レポート :期中に課題レポート1回実施。10点
 以上を総合的に評価する。

4.
教科書・参考書

テキスト:川上祐司著 『メジャーリーグの現場に学ぶビジネス戦略―マーケティング、スポンサーシップ、ツーリズムへの展開―』 晃洋書房
参考文献:
 拙著 『わが国のスポーツスポンサーシップ構造と現状の課題』 帝京経済学研究
 拙著 『スポンサーシップイベントによる企業イメージ効果と現状の課題―国内企業におけるスポサーシップ事例より―』 帝京経済学研究
 広瀬一郎著 『新スポーツマーケティング』 創文企画
 George Foster, Norman O'Reilly著『Sports Business Management: Decision Making Around the Globe』

5.
準備学修の内容

 授業テキストは拙書および前日までにLMSにアップするPPTデータを使用するので必ず資料確認すること。また、当日授業では出来る限りパソコン持参でLMSにアクセスして受講すること。
 昨今の一般的スポーツビジネスに関する話題を有して授業に臨むこと。さらには国内一般紙および日本経済新聞を必読のこと。加えてSports Business Journal、またスポーツ専門サイト等より海外スポーツビジネス動向にも関心を高めること。

6.
その他履修上の注意事項

 本科目はケーススタディよりスポーツマーケティングスキルを高めるため「スポンサーシップ概論Ⅰ」の履修が望ましい。また今年度のカリキュラム変更により「スポーツマーケティング概論Ⅱ」とコンテンツが一部重複しますのでご了承ください。
 また、本授業は出席することが目的ではありません。スポーツマーケティグにおけるスポンサーシップ理論を理解し停滞するわが国スポーツビジネスを牽引する人材育成に向けた高度なスキルとノウハウ、理論の習得が目的です。その旨を十分理解して履修するようにして下さい。
 本履修生には、「スポーツの本質」を十分に理解し、わが国のスポーツ文化発展・構築に貢献できる人材として今後の活躍を期待しています。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 オリエンおよびガイダンス
 授業の進め方、評価方法、留意点、約束事項の確認する
【第2回】
 「スポーツマネジメント」「スポーツマーケティング」について理解する
 スポーツマネジメント、スポーツスポンサーシップ、アメリカスポーツスポンサーシップ市場最新トレンドについて学ぶ
【第3回】
 スポンサーシップ構想について理解する
 スポンサーシップ市場、スポンサーシップビジネス構造、スポンサーシップ商品価値について学ぶ
【第4回】
 スポンサーシップ・ケーススタディ①
 スタジアムビジネスとスポンサーシップ動向(メットライフスタジアム、AT&T Park、東京ドーム他)について学ぶ
【第5回】
 スポンサーシップ・ケーススタディ②
 米国4大スポーツリーグスポンサーシップ戦略について学ぶ(1)
【第6回】
 スポンサーシップ・ケーススタディ③
 米国4大スポーツリーグスポンサーシップ戦略について学ぶ(2)
【第7回】
 スポンサーシップ・ケーススタディ④
 NCAA・Collegeのスポンサーシップ戦略について学ぶ
【第8回】
 スポンサーシップ・ケーススタディ⑤プロスポーツチームスポンサーシップについて理解する
 ニューヨークヤンキース・サンフランシスコジャイアンツのスポンサーシップ戦略について学ぶ
【第9回】
 スポンサーシップ・ケーススタディ⑥ 国内プロスポーツチームについて理解する
 川崎フロンターレのスポンサーシップ戦略について学ぶ
【第10回】
 スポンサーシップ・ケーススタディ⑦ 国内スポーツ組織について理解する(1)
 日本サッカー協会におけるスポンサーシップ戦略(ゲスト講師授業)について学ぶ
【第11回】
 スポンサーシップ・ケーススタディ⑧ 国内スポーツ組織について理解する(2)
 国内女子プロゴルフツアー(LPGA)、プロゴルファー契約について学ぶ
【第12回】
 スポンサーシップ・ケーススタディ⑨ 国内スポーツイベントについて理解する
 国内イベントスポンサーシップの現状と課題(箱根駅伝、出雲駅伝、全日本実業団駅伝)について学ぶ
【第13回】
 スポンサーシップ・インベントリと商品価値について学ぶ
 スポンサーシップメリット、価格設定の考え方について学ぶ
【第14回】
 オリンピックスポンサーシップについて理解する
 オリンピックスポンサーのプロモーションの現状分析する
 年末年始スポーツ動向を予測する
【第15回】
 まとめおよびスポンサーシップ開発・提案(発表)
 プロチームまたはリーグ(または自身の現状の立場)における①Corporate Sales、②Sponsorship、③Marketingの立場でクライアント(=お客様)の経営課題が解決できるスポンサーシップ商品を開発せよ。