Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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演習 II 大山  高
必修  2単位
【経済】 17-1-1120-3839-08

1. 授業の概要(ねらい)

 前期の演習では下記3つのテーマをベースに概論を講義。
 後期では、繰り返し同じ3つのテーマを軸にして受講生の具体的な(スポーツビジネス界に就職できるための)アクションプランを個別に設定していく。
 (1)テーマ:「自分流」を見つけ出す
 帝京大学に入学した学生諸君は「将来、自分のやりたいことは何だろう」「あるべき自分の姿は何だろう」と常に自問自答していると思います。社会人になる前の最後の教育機関として、受講生の「自分流」を探していくワークショップを行います。まずは、毎日自分が生活するコミュニティを整理して「社会に対する固定概念」「業界分析」「スポーツビジネス界の動向」を分析した上でもう一度自分自身の将来を描きましょう。
 (2)テーマ:スポーツよりも「マネジメントとは」を理解する
 “スポーツマネジメント”という言葉がありますが「スポーツ」と「マネジメント」という二つの言葉に分けると、スポーツの概念を理解することも大事ですが、マネジメント論の概念を学習するほうが将来的に役立ちます。
 ※このマネジメント論を世界的に唱えた経営学者ピーター・ドラッカーの理論を学習
 「自分が好きなスポーツでマネジメント論を学ぶ」ということは、今、自分が生活している「学校」「バイト」「部活」「家族」、すべての組織で役に立つ考え方です。つまり、スポーツを通じてマネジメント論を学ぶということは、将来の自分の選択肢を広げて考えられるということです。
 (3)テーマ:実学を通じて自分流をイメージする
 この演習では、講師自身が大学時代に設定した「10年後の自分」をどのようにイメージし、どのようなアクションプランを立てて“パラダイムシフト”に集中したかを紹介します。
 また、実際に仕事として携わってきた企業(実業団)チームの運営、選手のブランドマネジメント、Jリーグクラブのプロスポーツクラブ経営、広告代理店での権利ビジネス、Jリーグブランドマーケティングとは何かを詳しく教授していくことで「スポーツで仕事をするとは」をイメージしてください。

2.
授業の到達目標

 演習Ⅰで学習した内容に基づき、スポーツマネジメントの理解を深める。

3.
成績評価の方法および基準

 出席と討論への参加、レポートの作成と発表等に基づいて総合的に評価します。

4.
教科書・参考書

 ・『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』(ダイヤモンド社)
 ・『マネジメント~エッセンシャル版 基本と原則~』(ダイヤモンド社)
 ・『スポーツマネジメント 理論と実務』(東洋経済)
 ・『新版 概説スポーツ~スポーツ理論を学び、考える~』(創文企画)
 ・『完訳 7つの習慣~人格主義の回復~』(キングベアー出版)
 ・『日経文庫ビジュアル 経営の基本』(日本経済新聞出版社)
 ・『宮本恒靖 学ぶ人』(文藝春秋)

5.
準備学修の内容

 受講生の社会性を高めるために、あらゆる業種の若手ビジネスマンとの交流を深める機会を提供します。
  ・スポーツビジネスに携わる人
  ・オリンピック等で活躍するアスリートをマネジメントする人
  ・一般のメーカー企業や生命保険、キャリアカウンセラー等
 普段から、新聞やネットで情報を探し、世の中にはどんな仕事があるのかを意識してください。スポーツ業界に限らず「仕事とは何か」を講義するセミナーを開催しますので、学生諸君の積極的な参加を期待しています。

6.
その他履修上の注意事項

 上記、授業内容に基づいた到達目標のほか
 「大学で『これを成し遂げた!』という達成感を今からつくりたい」
 「大学の部活動に追われて将来が不安」
 「トップアスリートになるには何が必要なのか」
 このような問題意識を持つ学生は、積極的な発言&相談をしてください。
 また、帝京大学のスポーツを通じて「帝京大学の価値を高めるマネジメントをやりたい」という学生は実務経験をベースにスキルアップするプログラムになっているので是非チャレンジしてください。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 ガイダンス/授業の進め方
【第2回】
 スポーツに関わる仕事とは
【第3回】
 プロスポーツビジネスと各競技団体の特徴
【第4回】
 スポーツビジネスと行政の深い関わり
【第5回】
 実務者による講義
 スポーツ選手のセカンドキャリア問題
【第6回】
 実務者による講義
 スポーツビジネスが抱える課題とは
【第7回】
 研究テーマの講義(1)
 ~スポーツ界におけるパーソナル・ビジョンとは~
【第8回】
 研究テーマの講義(2)
 ~スポーツ界におけるパーソナル・リーダーシップとは~
【第9回】
 研究テーマの講義(3)
 ~スポーツ界におけるマネジメントの原則とは~
【第10回】
 研究テーマの講義(4)
 ~スポーツ界における人間関係のパラダイム~
【第11回】
 研究テーマの講義(5)
 ~スポーツ界におけるコミュニケーションの原則~
【第12回】
 研究テーマの講義(6)
 ひスポーツ界における創造的協力の原則~
【第13回】
 研究テーマの講義(7)
 ~スポーツビジネス界でバランスのとれた人間の“ゴール”とは~
【第14回】
 アクションプランの設定
【第15回】
 実務者×担当教員によるディスカッション
 『日本のスポーツビジネスの未来と発展について』
 演習Ⅱ 総括
 大山ゼミでは「帝京大学のスポーツを通じてロイヤリティ(忠誠心)を向上できるのか」を研究テーマに活動しております。
 研究パートナーとして帝京大学ラグビー部のマネジメント業務、柔道部、バスケットボール部、バドミントン部との連携活動(協働イベント開催)を実務として取り組んでいきますので、ゼミ生は“本人のやる気”を十分に発揮できる学習環境です。#帝京大学大山ゼミ