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授業の概要(ねらい) |
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「証券とは何か」との議論で終始する嫌いのある証券論であるが、講座ではむしろ有価証券、とりわけ株式、社債を中心とした資本主義社会の主役に焦点を当てて論を進める。これら市場性のある有価証券の歴史的変遷や機能を我が国の証券市場の枠組みの中で学ぶこととする。本来、西欧からの借り物的制度として発展した日本の有価証券をつぶさに学ぶことで、欧米のシステムを理解するのには大きな不都合はないと考える。したがって、日本の有価証券に絞ってより深く学ぶこととしたい。 たとえれば、「証券」が将棋のコマであり、「証券市場」が将棋盤ということも出来よう。 君たち時代は、確定給付年金から、いわゆる日本版401(k)という確定拠出型年金の時代だ。 最も卑近に言い換えれば、「証券」「証券市場」の理解がなければ自分の年金運用もままならない時代となっている。この講義は、「難しいものを分かりやすく、複雑なことを簡単に、楽しく、役に立つ」をモットーに話をすすめる。
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2. |
授業の到達目標 |
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(1)社会に対する関心の向上 (2)基礎学力の向上(経済・社会・企業の動向をみる力を養う) (3)明日から企業人として、社会に出ても直ちに同化出来る知恵と教養を磨く (4)具体的には、経済紙が報道する事象に対してつぶさに理解が出来、場合によって自らの意見を述べることも出来る人材をつくる。 (5)大学や企業や社会に対して望郷心を持つ人材をつくる。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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中間試験および期末試験の結果 講義に対する参加態度 課題提出状況
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教科書・参考書 |
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適宜プリントを配布する。 『図説 日本の証券市場』日本証券経済研究所版 を参考書としてあげておく。 『日経新聞が読める本』山本博幸著 ISBN978-4-7993-1849-2 ディスカヴァー・トゥエンティワン社版 月刊文芸春秋、日本経済新聞など。その他、期中に紹介する。
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準備学修の内容 |
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日刊紙を熟読すること
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その他履修上の注意事項 |
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適宜伝達する
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | ガイダンス | 【第2回】 | 金融の基礎知識 | 【第3回】 | 証券の基礎知識 | 【第4回】 | 金利について | 【第5回】 | 証券とは何か | 【第6回】 | 株式とは何か | 【第7回】 | 債券とは何か | 【第8回】 | 中締め | 【第9回】 | 投資信託とは何か | 【第10回】 | 証券に関する開示制度について | 【第11回】 | 主な有価証券について | 【第12回】 | 証券市場について① | 【第13回】 | 証券市場について② | 【第14回】 | 総括 | 【第15回】 | 証券関連規制について |
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