Web Syllabus(講義概要)

　本授業では、日本の産業社会を業界ごとに分析していきます。テキストに使う『会社四季報　業界地図2017年度版』は、168の業界に区分し、紹介しています。皆さんの知らない業界もたくさん掲載されています。私が第一回目の授業で、業界規模、経済環境、どんな会社があるのか、どの会社が有望なのか、どんな競争をしているのか、どんなビジネスモデルで利益を出しているのか、どんなトピックスがあるのか、注目される経営者は誰か、給料はいくらぐらいもらえるのか、女性には優しいのか、といったさまざまな観点から業界の分析の仕方を説明します。第二回目からは、みなさんにテキストの中から一人一業界を選び、調査分析し、報告してもらいます。そして、その業界の中から、「自分が入りたい会社」を一社選び、志望理由、自己の性格分析、入社するために努力しなければならないこと、などを発表してもらいます。持ち時間は一人45分で、30分説明し、15分質疑応答です。さまざまな業界・企業の特徴などを習得でき、同時に、入りたい会社を設定、入社のための具体策を考えることで、就職活動においても役立つ知識を身に付けることができます。
　なお、会社で働くということをよりリアルに知るために、会社訪問を行う予定です。

　自分が選択した業界について、
　　１．テキストだけでなくさまざまな資料で多角的に調査したか
　　２．調査分析結果を的確にレジュメに反映させられたか
　　３．十分に理解し、分かりやすく説明できたか
　自分の「入りたい会社」について、
　　４．志望動機などについて過不足なく説明できたか
　　５．みんなの質問に的確に答えることができたか
　以上が重要ポイントです。

　事例発表を採点します。教員の評価だけでなく、発表を聞き、議論の参加を促されたクラスのみんなに採点表を配り、成績に反映させます。

　『会社四季報　業界地図2017年度版』

　調査分析、レジュメの作成には、十分な時間をかけてください。そうしないと、30分話し続けることができません。
　また、会社訪問にあたっては、事前準備をし、質問要項をまとめてきてください。

　この授業は、発表者はもとより、発表を聞き、議論に参加するみなさんも主役です。発表者の採点もするのですから、頭をフル回転させて、集中してやりましょう。