Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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演習 II 中村 正俊
必修  2単位
【経済】 17-1-1120-4143-04

1. 授業の概要(ねらい)

 このコースの狙いは、今日、地球規模で進展する百年に一度の大きな構造変化、即ち、「グローバリゼーション」「アンチ・グローバリゼーション」の実態を理解することからスタートする。
 そして、日本が、国家として、また、個別の民間企業や大学等の教育研究機関が、、更に、我々個々人が、如何にして今日の“予測不能な”世界を、巧く、賢く、強く、成功裡に生き抜いてゆくかのスキルと知恵と知識を、実践的に学習することに注力して行く。
 今、我々は、世界の厳しい政治的、経済的環境の歴史的構造変換の渦中にあります。
 日本は、政治外交的には、新しい秩序の形成過程に積極的主体的に参画し、
 また、経済的には、混沌の中に変化するグローバル環境に於いて、如何に順調な経済成長軌道を模索して行くことが可能か否かの、極めて重要な岐路に立っています。
 新たな潮流である「グローバリズムvs反グローバリズム」の動きは、学生の皆さんが就職して行く日本の産業の生き残り戦略、成長戦略に厳しい影響を与え始めています。
 学生の皆さんは、大学卒業後社会に出て、これらの新たな構造変化の波を巧く乗り越えて、新らしい道を切り拓いて行かなくてはなりません。
 「新たな環境で、如何に競争を勝ち抜いてゆくのか?」
 皆さんが、大学卒業後、グローバルに競争力のある産業、企業に働き、望ましい雇用機会を享受し、家庭を持ち、豊かな社会生活を営むことを可能とする為には、何を準備して行けばよいのでしょうか。
 このコースでは、そのような積極的な競争力のある「グローバル・プレイヤー」を養成します。その為に必要な、「グローバル経営」を学びます。
 更に、各人の興味のある、「夢の戦略プロジェクト」を起業して挑戦するケーススタディを通して、自ら構想し、自ら考え、自ら創造する、生きたグローバル経営を、理論と実践を学習しながら習得します。
 将来の就職後の有力な武器となることでしょう。

2.
授業の到達目標

 グローバル経営の理論と実践的遂行能力を、座学と演習、グループ活動を通して、学習する。
 春学季では、主として、マイケルポーター、等の「グローバル経営理論」を習得する。
 秋学季では、理論の現実への適応能力を、ケーススタディとして「夢のプロジェクト」を創造し、演習することを通してグローバル経営能力を養成する。

3.
成績評価の方法および基準

 出席、
 毎週のプレゼンテーション、
 並びにクラスでの演習への参加を重視。
 研究課題への取り組みかた、分析、構想、設計、構成、創造、発表等の作業から、
 総合的に判断する。

4.
教科書・参考書

 『マイケルポーターの競争戦略』(ジョアン・マグレッタ、桜井祐子訳、早川書房)(春学期)
 『新事業開発スタートブック』(河瀬 誠、日本実業出版社)(秋学期)
 日経、日経ビジネス、等々の新聞や雑誌のニュース記事

5.
準備学修の内容

 教科書の本文の要約、コメントを纏めて発表する訓練。
 自分で選んだ研究テーマ、「夢の新規プロジェクト」、等に関する情報収集と纏めと発表資料の作成。
 グループメンバーとの協同。
 関連する情報を幅広く集め加工し、当該プロジェクトの推進にインプットする

6.
その他履修上の注意事項

 自分の個性、興味の赴くままに、世界へ雄飛する「自分の夢のプロジェクト」を構想し、新たなビジョンを持って、楽しみながら、自主的に学習して欲しい。
 そして、自分の豊かな将来のベースを築いて欲しい

7.
各回の授業内容
【第1回】
 オリエンテーション
 春学期で学習した、マイケルポーターの経営理論の確認。
 具体的な事業創造に如何に学んだ理論を生かしてゆくか構想する。
【第2回】
 教科書「新事業スタートブック」を精読し、要約とコメントを纏め、各自プレゼンテーションを行う
 第1章「新事業の立ち上げ」
【第3回】
 ビジネス環境の評価
 マイケルポーターの諸理論、コンセプトを適用する
【第4回】
 ビジネス環境の評価
 マイケルポーターの諸理論、コンセプトを適用する
 各自発表
【第5回】
 新事業の作り方
 テーマを選ぶ(夢、得意、好き)
【第6回】
 新事業の作り方
 テーマを選ぶ(夢、得意、好き)
【第7回】
 テーマを詰める
【第8回】
 顧客と価値提供
 ターゲット、セグメント
【第9回】
 提供価値を決める、仮設の検証、事業規模の試算
【第10回】
 事業計画、ビジョン
 ビジネスモデルを組み立てる、バリューチェーンの検証
【第11回】
 収益構造のチェック、経営目標の修正と最終決定
【第12回】
 事業計画書にまとめる
【第13回】
 事業計画の発表と討議
【第14回】
 事業計画の発表と討議
【第15回】
 最終発表と総括