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授業の概要(ねらい) |
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このコースの狙いは、今日、地球規模で進展する百年に一度の大きな構造変化、即ち、「グローバリゼーション」「アンチ・グローバリゼーション」の実態を理解することからスタートする。 そして、日本が、国家として、また、個別の民間企業や大学等の教育研究機関が、、更に、我々個々人が、如何にして今日の“予測不能な”世界を、巧く、賢く、強く、成功裡に生き抜いてゆくかのスキルと知恵と知識を、実践的に学習することに注力して行く。 今、我々は、世界の厳しい政治的、経済的環境の歴史的構造変換の渦中にあります。 日本は、政治外交的には、新しい秩序の形成過程に積極的主体的に参画し、 また、経済的には、混沌の中に変化するグローバル環境に於いて、如何に順調な経済成長軌道を模索して行くことが可能か否かの、極めて重要な岐路に立っています。 新たな潮流である「グローバリズムvs反グローバリズム」の動きは、学生の皆さんが就職して行く日本の産業の生き残り戦略、成長戦略に厳しい影響を与え始めています。 学生の皆さんは、大学卒業後社会に出て、これらの新たな構造変化の波を巧く乗り越えて、新らしい道を切り拓いて行かなくてはなりません。 「新たな環境で、如何に競争を勝ち抜いてゆくのか?」 皆さんが、大学卒業後、グローバルに競争力のある産業、企業に働き、望ましい雇用機会を享受し、家庭を持ち、豊かな社会生活を営むことを可能とする為には、何を準備して行けばよいのでしょうか。 このコースでは、そのような積極的な競争力のある「グローバル・プレイヤー」を養成します。その為に必要な、「グローバル経営」を学びます。 更に、各人の興味のある、「夢の戦略プロジェクト」を起業して挑戦するケーススタディを通して、自ら構想し、自ら考え、自ら創造する、生きたグローバル経営を、理論と実践を学習しながら習得します。 将来の就職後の有力な武器となることでしょう。
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授業の到達目標 |
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グローバル経営の理論と実践的遂行能力を、座学と演習、グループ活動を通して、学習する。 春学季では、主として、マイケルポーター、等の「グローバル経営理論」を習得する。 秋学季では、理論の現実への適応能力を、ケーススタディとして「夢のプロジェクト」を創造し、演習することを通してグローバル経営能力を養成する。
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成績評価の方法および基準 |
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出席、 毎週のプレゼンテーション、 並びにクラスでの演習への参加を重視。 研究課題への取り組みかた、分析、構想、設計、構成、創造、発表等の作業から、 総合的に判断する。
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教科書・参考書 |
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『マイケルポーターの競争戦略』(ジョアン・マグレッタ、桜井祐子訳、早川書房)(春学期) 『新事業開発スタートブック』(河瀬 誠、日本実業出版社)(秋学期) 日経、日経ビジネス、等々の新聞や雑誌のニュース記事
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準備学修の内容 |
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教科書の本文の要約、コメントを纏めて発表する訓練。 自分で選んだ研究テーマ、「夢の新規プロジェクト」、等に関する情報収集と纏めと発表資料の作成。 グループメンバーとの協同。 関連する情報を幅広く集め加工し、当該プロジェクトの推進にインプットする
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その他履修上の注意事項 |
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自分の個性、興味の赴くままに、世界へ雄飛する「自分の夢のプロジェクト」を構想し、新たなビジョンを持って、楽しみながら、自主的に学習して欲しい。 そして、自分の豊かな将来のベースを築いて欲しい
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | オリエンテーション 春学期で学習した、マイケルポーターの経営理論の確認。 具体的な事業創造に如何に学んだ理論を生かしてゆくか構想する。 | 【第2回】 | 教科書「新事業スタートブック」を精読し、要約とコメントを纏め、各自プレゼンテーションを行う 第1章「新事業の立ち上げ」 | 【第3回】 | ビジネス環境の評価 マイケルポーターの諸理論、コンセプトを適用する | 【第4回】 | ビジネス環境の評価 マイケルポーターの諸理論、コンセプトを適用する 各自発表 | 【第5回】 | 新事業の作り方 テーマを選ぶ(夢、得意、好き) | 【第6回】 | 新事業の作り方 テーマを選ぶ(夢、得意、好き) | 【第7回】 | テーマを詰める | 【第8回】 | 顧客と価値提供 ターゲット、セグメント | 【第9回】 | 提供価値を決める、仮設の検証、事業規模の試算 | 【第10回】 | 事業計画、ビジョン ビジネスモデルを組み立てる、バリューチェーンの検証 | 【第11回】 | 収益構造のチェック、経営目標の修正と最終決定 | 【第12回】 | 事業計画書にまとめる | 【第13回】 | 事業計画の発表と討議 | 【第14回】 | 事業計画の発表と討議 | 【第15回】 | 最終発表と総括 |
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