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授業の概要(ねらい) |
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「食」は観光と切り離すことのできない大切な要素だが、観光学における「食」の歴史は想像以上に浅い。「食」は観光における当然のもてなしであるがゆえに、長い間、学問や研究の対象にはなりにくかった事情がある。 この講義では、とりわけ日本とフランスの事例を引きながら、重要な観光資源である「食」について、その歴史的な背景から読み解いていく。 授業の後半では、観光や食文化の発展がもたらす「負の側面」にも注目し、よりバランスのとれた視点から現状を考察していく。
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2. |
授業の到達目標 |
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観光における「食」を多角的に検討することで、今後の可能性や問題点をより深く理解する。 関心のあるテーマを見付け、「考える」「調べる」「伝える」という能力を養う。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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平常点(30点)、レポート(30点)、授業内課題(40点)の割合で、総合的に評価します。平常点は、出席状況と授業への積極的な参加に基づいて評価します。 特に理由のない遅刻は欠席とみなし、無断の欠席4回以上で評価の対象外とする。
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4. |
教科書・参考書 |
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参考文献:ジョン・アーリ、ヨーナス・ラースン『観光のまなざし』(2014年、法政大学出版局);ジェフリー・M・ピルチャー『食の500年史』;北岡正三郎『物語 食の文化』(2011年、中央公論新社)
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準備学修の内容 |
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新聞記事(あるいは信頼できるインターネット上のニュース)や新刊書籍のタイトルに普段から目を配り、「食」に関するどのようなテーマが話題になっているのかを意識する。
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その他履修上の注意事項 |
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授業の計画は、履修者数などに応じて、一部変更になる可能性があります。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | イントロダクション | 【第2回】 | 食の歴史と文化 | 【第3回】 | コロンブスの交換 | 【第4回】 | 料理と国民の形成(フランス I) | 【第5回】 | レストランの成立(フランス II) | 【第6回】 | 旅行ガイドの登場(フランス III) | 【第7回】 | ヌーヴェル・キュイジーヌ(フランス IV) | 【第8回】 | 料理とテレビ番組(フランス V) | 【第9回】 | 東アジアからの影響(日本 I) | 【第10回】 | ヨーロッパからの影響(日本 II) | 【第11回】 | 20世紀のグローバル化(日本 III) | 【第12回】 | 食の無形文化遺産 | 【第13回】 | 食品廃棄物 | 【第14回】 | 海外における研究動向 | 【第15回】 | 観光と食 |
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