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授業の概要(ねらい) |
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概要:本講義では地誌学を扱います。地誌学とは対象となる地域を定め、その地域の様々な事柄を学ぶ学問です。本講義では、その地域はどのような地域であり(地域の概要)、どうしてそのような地域になったのか(地域の形成過程)、という観点から、世界の様々な地域を取り上げ、分析していきます。 趣旨:世界ではグローバル化が進展していますが、私たちの社会も、そのグローバル化の波にさらされています。私たちはそうした世界の動きに、時に短絡的に反応してしまいがちです。しかし、世界で起こっていることを、その国や地域の観点からも考えたほうが、現象のより深い理解を得られます。ゆえに、世界を学び、他の国や地域を理解することが重要になります。特にこれから社会に出ていく際にそうしたグローバルな視点は重要なものとなります。 学びの方向性:通常では、国や地域を多面的に分析するということは、あまり行いません。また、実際の情報の取捨選択にも困難が伴います。しかし、地域には自然的条件や経済的側面、社会的側面など、様々な多様性があります。そこで、本講義では、地域を、より多面的に学んでいきたいと思います。 なお、本講義ではまず地誌を学ぶことの意義などについて概説した後で、世界の各地をピックアップしその地域の地誌について解説します。なお、この講義では特にヨーロッパの地誌が中心になりますが、アンケートを取るなどして学生の興味や関心にも配慮します
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授業の到達目標 |
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・世界の様々な地域や、その地域の経済について、基礎的な知識を習得する。 ・世界の様々な地域を理解するための多様な視点を獲得し、その地域や地域の成立過程を、複数の側面から理解できるようになる。 ・事例の分析を学ぶことを通じて、地域を多様な視点から理解し世界の多様性を学ぶとともに、世界をより相対的、多面的に理解できるようになる。
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成績評価の方法および基準 |
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授業への参加とリアクションペーパー:20% 小レポート:20% 試験:60%
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教科書・参考書 |
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テキストは用いません。 参考書としては、田邉裕著『もういちど読む山川地理』(山川出版社、2012年)や、帝国書院『新詳 資料地理の研究』(2015年)をお勧めします。また、その他の文献は講義中に適宜指示します。
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準備学修の内容 |
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授業にて次の回の授業に関連したプリントを渡します。それを読み、感想を書いてくることが授業の準備となります。また、授業終了時に復習のための課題を配布します。この課題はLMSを通じたものになることもあります。
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その他履修上の注意事項 |
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地誌学Ⅱと両方履修すると世界と日本の地誌が学べるため、両方履修することが望ましいです。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | イントロダクション -世界の地誌を学ぶ意義と世界の地域区分- | 【第2回】 | ヨーロッパの自然地誌と農業 | 【第3回】 | ヨーロッパの工業と経済 | 【第4回】 | ヨーロッパの政治、EUの成立と現状 | 【第5回】 | EUと福祉政策と都市政策 | 【第6回】 | ヨーロッパの移民や文化 | 【第7回】 | 南北アメリカの自然地誌 | 【第8回】 | 南北アメリカの農業・工業 | 【第9回】 | 南北アメリカの経済 | 【第10回】 | アジアの自然地誌・農業 | 【第11回】 | 南アジア・中東地域の工業と経済 | 【第12回】 | 東アジア・東南アジアの工業と経済 | 【第13回】 | アフリカ・オセアニアの地誌 | 【第14回】 | グローバル化の中の日本 | 【第15回】 | 講義のまとめ |
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