Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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日本の中小企業 I 三竝 康平
選択  2単位
【経営】 17-1-1120-4425-07

1. 授業の概要(ねらい)

 日本の企業の大部分を占める中小企業の発展は、今後の日本の経済成長にとって欠かすことのできない重要な要因の一つである。本講義では、下請けシステム、金融、流通から国・自治体の政策に至るまで、中小企業を巡る様々な議論を概観しながらそれの抱える経営課題を整理し、日本の中小企業の今後について展望する。加えて、産業集積やベンチャー企業、イノベーションや海外の事例など、より踏み込んだ多角的な視点から検討することで、「日本の中小企業」について体系的に理解できることを目指したい。

2.
授業の到達目標

 中小企業について多角的に検討することにより、受講生の皆さんがそれぞれ独自の「日本の中小企業像」を構築することが出来る。

3.
成績評価の方法および基準

 期間中に実施される2度の試験によって100%評価する。ただし、授業への貢献(質問への回答など)があった場合は別途加点する。また、出席状況や授業態度も考慮する。

4.
教科書・参考書

 授業では板書とパワーポイントを併用する。
 参考書:
  髙田亮爾・上野紘・村社隆・前田啓一『現代中小企業論 増補版』同友館
  植田浩史・桑原武志・本多哲夫・義永忠一・関智宏・田中幹大・林幸治『中小企業・ベンチャー企業論 新版』有斐閣コンパクト
  渡辺幸男・小川正博・黒瀬直宏・向山雅夫『21世紀中小企業論 第3版』有斐閣アルマ
 参考書等についての詳細は、ガイダンスの際に説明する。

5.
準備学修の内容

 専門的な用語等については適宜分かり易い解説を加えるため、予習は一切必要ない。復習に関しては、参考書等を元に行うことが望ましいが、それに加えて新聞や雑誌、インターネット等で中小企業に関する記事を見つけたらさっと目を通すなど、主体的に取り組むことが非常に重要である。

6.
その他履修上の注意事項

 授業中の私語は一切認めない。出席態度が著しく悪い場合は、その場で不可とする。
 板書等をメモできるノートやルーズリーフを用意しておくことが望ましい。
 資料の配布等に用いるLMSの使い方を確認しておくこと。
 各回の授業内容は基本的に下記の通りであるが、受講者の希望や理解度により、内容や進度は適宜変更する。詳細はガイダンスの際に説明する。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 ガイダンス
【第2回】
 中小企業の定義、地位と役割
【第3回】
 戦後日本と中小企業①
【第4回】
 戦後日本と中小企業②
【第5回】
 中小企業の経営①
【第6回】
 中小企業の経営②
【第7回】
 これまでのまとめと理解度確認テスト
【第8回】
 中小企業と流通
【第9回】
 中小企業の抱える問題①
【第10回】
 中小企業の抱える問題②
【第11回】
 中小企業を支える仕組み①
【第12回】
 中小企業を支える仕組み②
【第13回】
 中小企業を支える仕組み③
【第14回】
 日本の中小企業の今後を展望する
【第15回】
 講義全体のまとめと理解度確認テスト