1. |
授業の概要(ねらい) |
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前期に引き続き、事実と論理に基づいてものごとを考えていきます。 後期では、身近な話題だけでなく、政治や社会、国際問題などもテーマとして折に触れて取り上げていきます。前期以来、新聞、テレビニュースなどに親しみ、世界の動きをおおまかに把握したという前提で、学びを深化させます。 適宜、討論も加えて、実践的な論理展開力を強化したいと思います。
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2. |
授業の到達目標 |
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政治的社会的な問題を主要なテーマとして、論理的な文を読み、書き、あるいは書かれたものを分析する力をつけます。基本的な目標は、前期と同じですが、より高度に、そしてより広範なテーマでその力を発揮できるようにします。活字を読むことが日課であるような学生になってください。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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前期同様、授業のコメントシート兼復習報告票(40%)と、数回のレポートおよび試験(各30%)で評価します。
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4. |
教科書・参考書 |
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授業開始後に、指定文献を指示します。以下の本はその例ですが、これらの本を授業で系統的に講読するわけではありません。持つべき知識・認識の前提として読み、レポートを書くことが課題です。 藤澤伸介『ごまかし勉強(上)』新曜社 西林克彦『あなたの勉強法 どこがいけないのか』
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5. |
準備学修の内容 |
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前期同様、新聞やテレビのニュース及びドキュメンタリー番組、さまざまな本に接することを心掛けてください。資料は必ず翌週の授業までに読んで、理解しておくこと。これは復習でもあり、予習でもあります。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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配布資料をまとめるためのフォルダーを用意すること。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | ガイダンス | 【第2回】 | ブラックバイト(1) 大学生の生活の柱がアルバイトになっている世界で唯一の国、日本。「社会勉強のためにアルバイトをする」という言説の論理を考える | 【第3回】 | ブラックバイト(2) とくに職場の「上下関係」「責任」という言葉を俎上に上げる。 | 【第4回】 | ブラックバイト(3) 映画「ファストフードネーション」(前篇)を見る。アメリカでもアルバイトはあるが、そのあり方は日本とは全く異なる。「アルバイトの論理」を映像で考える。 | 【第5回】 | ブラックバイト(4) 映画「ファストフードネーション」(後篇)を見る。 | 【第6回】 | 睡眠時間(1) 日本人の睡眠時間は世界最短だが、とくに大学生が目立つ。睡眠を忌避する昨今の日本文化の問題を問う。 | 【第7回】 | 睡眠時間(2) 続き | 【第8回】 | 論理と精神(1) アメリカの人類学者の書いた日本文化論『菊と刀』を考える | 【第9回】 | 論理と精神(2) 続き。 | 【第10回】 | | 【第11回】 | 論理と空気(1) 肖像権と個人情報 街頭風景さえ、通行人が写りこむと「肖像権」が問題になるほど、撮影が面倒になった日本。この「空気」は何なのか。 | 【第12回】 | 論理と空気(2) 歴史学者阿部謹也は、日本には「社会」はなく、「世間」しかないと言った。そして、一時的な「世間」を「空気」という。論理的思考が育ちにくい日本の風土を歴史的に考える。 | 【第13回】 | 論理と空気(3) 続き | 【第14回】 | まとめ | 【第15回】 | 復習と授業内試験 |
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