Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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飲料食品文化論 永田 靖一
選択必修  2単位
【観光経営】 17-1-1130-1945-01

1. 授業の概要(ねらい)

 「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。人類の無形の文化遺産を保護し、尊重することになるこの登録は日本の伝統的な食文化が世界的に認められたことになります。人類は食とともに長い歴史を歩んできました。食べもの、飲みもの、調理の仕方、味覚、食の楽しみ方は世界の国々、地域、民族によって異なります。このような世界の人々の美味しく食べる知恵や食の楽しみ方は人類共通の大切な文化です。
 講義では世界の食文化の歴史的な成り立ちから、今日までの変遷を体系的に学ぶと同時に、食べものと料理に関する人間のさまざまな知恵と文化に視点を据えます。例えば人類最古の酒と言われ世界中の人々に飲まれるワインを学ぶことを通して広い意味で食文化への理解を深めます。ワインの個性を生み出す風土は異なった地域の気候、土壌、品種、栽培と醸造の技術のことです。ワイン造りの歴史、伝統、そして世界各地のワインの楽しみ方を通して幅広く食の文化を学びます。
 さらに観光経営学科において「食と観光」は切り離すことは出来ません。食は地域の歴史や文化と密接な関わりを持ち、地域の魅力的な観光資源として期待されているからです。このように食をめぐるさまざまなテーマを学んでいきましょう。

2.
授業の到達目標

 世界の食文化を学び食品産業への理解を深めることを目標とします。

3.
成績評価の方法および基準

 授業への出席を重視し、学期末に行う試験で綜合的に評価します。

4.
教科書・参考書

 授業の中で話します。

5.
準備学修の内容

 授業のなかで話します。

6.
その他履修上の注意事項

 文化、言葉、宗教などの違いを乗り越え、世界の人たちと理解し合える広いグローバルな視野を持つ学生諸君の受講を期待します。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 オリエンテーション
【第2回】
 文化としての食
【第3回】
 食べ物と料理 I
【第4回】
 食べ物と料理 II -食べ物の保存
【第5回】
 食べ物と料理 III -調味料、香辛料
【第6回】
 食べ物と料理 IV -食べ方の美学
【第7回】
 酒と飲料の文化
【第8回】
 食文化の伝播
【第9回】
 調理道具と食器
【第10回】
 現代の食 I -食の産業化
【第11回】
 現代の食 II -外食産業について
【第12回】
 食と観光
【第13回】
 世界の酒類と飲料
【第14回】
 ワインの味わい方とサービス
【第15回】
 まとめ