Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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観光史 I 安田 慎
選択  2単位
【観光経営】 17-1-1130-3398-03

1. 授業の概要(ねらい)

 我々が普段何気なく行っている観光旅行は、さまざまな歴史的経緯によって形成されてきた、ひとつの歴史的産物である。観光の歴史を学ぶということは、ただ過去の遺産を知るだけでなく、現代の観光がいかに運用されているのかを知ることでもある。
 そこで本講義では、世界における観光の形成と発展を、旅行文化の花開く中世からルネサンス期と、近代観光成立に当たる産業革命期を中心に論じていく。特に、近代観光の形成と発展を文化史的観点から捉えていく。同時に、現代の観光産業の基本的要素やシステムに連なる制度的発展も議論していく。
 その際、学生自らが世界観光史の特定テーマについて調べ、まとめ、発表することを通じ、その内容をまとめることを通じて、『帝京大生の世界観光史講義』という参考書(講義ノート)を作成することで、理解を深めていく。
 また、希望者がいる場合には、世界観光史に関わるフィールドワークを日帰りで行う予定である。

2.
授業の到達目標

 (1)世界観光史に関わる特定のテーマについてグループで調べ、その内容をまとめることができる。
 (2)世界観光史に関わる特定のテーマについてグループで発表し、他人に的確に教授することができる。
 (3)授業内容を踏まえたうえで、世界観光史の参考書(講義ノート)を受講者全員で作成することができる。

3.
成績評価の方法および基準

 ・講義内でのミニ講義(指定課題):30%(評価基準:教授内容・プレゼンテーション方法)
 ・講義内でのミニ講義(自由課題):30%(評価基準:教授内容・プレゼンテーション方法)
  *なお、評価について教員と受講学生によって行う
 ・参考書作成:40%(受講者自身がまとめた「参考書」を提出する)

4.
教科書・参考書

 ・アーリ、J. & ラースン、J. 2014.『観光のまなざし 増補改訂版』加太宏邦訳、法政大学出版局。

5.
準備学修の内容

 ・世界観光史に関わる参考図書や関連雑誌記事・新聞記事を読んでおくようにして下さい。
 ・グループで授業時間外に関連文献を分担して読み、まとめ、発表することが求められます。

6.
その他履修上の注意事項

 ・本講義は、皆さん自身が「先生」になってもらって、特定のテーマについて自ら調べ、まとめ、その内容を発表してクラス内で共有して貰います。
 ・関連資料について(昨年度までの教員の教授資料)については、LMSにアップロードしておく。
 ・学生からの希望がある場合には、授業時間外に希望制のフィールドワークを実施する可能性もある。その際、成績評価には含めず、実施費用は自己負担とする。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 オリエンテーション
【第2回】
 世界観光史の文献を探る-文献検索術と読書術
【第3回】
 【講義・演習】文献を集めてみる(巡礼、グランドツアー、トーマス・クック、万国博覧会、ジャンボジェット、登山)
【第4回】
 【講義・演習】文献をまとめる
【第5回】
 【発表】ミニ講義予行(各5分)
【第6回】
 【演習】講義内容を修正してみる
【第7回】
 【発表】ミニ講義(巡礼、グランドツアー、トーマス・クック、各20分)
【第8回】
 【発表】ミニ講義(万国博覧会、ジャンボジェット、登山、各20分)と振り返り
【第9回】
 講義内容を文章化してみる-講義ノートと参考書を作成してみる
【第10回】
 【講義】自由論題(ビーチ・リゾート、保養地、美術館・博物館、ホテル、写真)
【第11回】
 【演習】文献収集・整理
【第12回】
 【演習】ミニ講義予行(各5分)と振り返り
【第13回】
 【発表】自由論題発表(ビーチ・リゾート、保養地、美術館・博物館、各20分)
【第14回】
 【発表】自由論題発表(ホテル、写真、各20分)と振り返り
【第15回】
 学生・教員による総評会