1. |
授業の概要(ねらい) |
|
我々が普段何気なく行っている観光旅行は、さまざまな歴史的経緯によって形成されてきた、ひとつの歴史的産物である。観光の歴史を学ぶということは、ただ過去の遺産を知るだけでなく、現代の観光がいかに運用されているのかを知ることでもある。 そこで本講義では、文化としての日本観光の形成と発展を、明治から昭和を中心に、論じていく。国際観光の影響を受けつつも、独自の発展を遂げてきた日本の観光を追っていくことで、日本社会における観光の位置づけと、世界観光における日本観光の位置づけを、文化史的に示したい。 その際、学生自らが世界観光史の特定テーマについて調べ、まとめ、発表することを通じ、その内容をまとめることを通じて、『帝京大生の日本観光史講義』の参考書(講義ノート)を作成することで、理解を深めていく。 また、学期内に日本観光の歴史を探るべく、都内でのフィールドワーク(巡検)を別途行う予定である。
|
2. |
授業の到達目標 |
|
(1)日本観光史に関わる特定のテーマについてグループで調べ、その内容をまとめることができる。 (2)日本観光史に関わる特定のテーマについてグループで発表し、他人に的確に教授することができる。 (3)授業内容を踏まえたうえで、日本観光史の参考書(講義ノート)を作成することができる。
|
3. |
成績評価の方法および基準 |
|
・講義内でのミニ講義(指定課題):30%(評価基準:教授内容・プレゼンテーション方法) ・講義内でのミニ講義(自由課題):30%(評価基準:教授内容・プレゼンテーション方法) *なお、評価について教員と受講学生によって行う ・参考書(講義ノート)作成:40% *学生自身がまとめた講義ノートを提出する
|
4. |
教科書・参考書 |
|
前田勇.2015.『新現代観光総論』学文社。
|
5. |
準備学修の内容 |
|
・日本観光の歴史遺産たちは、今でもさまざまな場に埋もれています。講義の前後に自分で調べ、自分の足で実際に現場に赴き、自分の五感を通じてそれらのものを体感することを強く望みます。 ・グループで授業時間外に関連文献を分担して読み、まとめ、発表することが求められます。
|
6. |
その他履修上の注意事項 |
|
・本講義は、皆さん自身が「先生」になってもらって、特定のテーマについて自ら調べ、まとめ、その内容を発表してクラス内で共有して貰います。 ・関連資料について(昨年度までの教員の教授資料)については、LMSにアップロードしておく。 ・学生からの希望がある場合には、授業時間外に希望制のフィールドワークを実施する可能性もある。その際、成績評価には含めず、実施費用は自己負担とする。
|
7. |
各回の授業内容 |
|
【第1回】 | オリエンテーション | 【第2回】 | 日本観光史の文献を探る-文献検索術と読書術 | 【第3回】 | 【講義・演習】文献を集めてみる(伊勢参り、小林一三、修学旅行、貴賓会) | 【第4回】 | 【講義・演習】文献をまとめる | 【第5回】 | 【発表】ミニ講義予行(各5分) | 【第6回】 | 【演習】講義内容を修正してみる | 【第7回】 | 【発表】ミニ講義(伊勢参り、小林一三、各20分) | 【第8回】 | 【発表】ミニ講義(修学旅行、貴賓会、各20分)と振り返り | 【第9回】 | 講義内容を文章化してみる-参考書を作成してみる | 【第10回】 | 【講義】自由論題(東京オリンピック、万国博覧会、Discover Japan、リゾート地の功罪、観光まちづくり) | 【第11回】 | 【演習】文献収集・整理 | 【第12回】 | 【演習】ミニ講義予行(各5分)と振り返り | 【第13回】 | 【発表】自由論題発表(東京オリンピック、万国博覧会、Discover Japan、各20分) | 【第14回】 | 【発表】自由論題発表(リゾート地の功罪、観光まちづくり、各20分)と振り返り | 【第15回】 | 学生・教員による総評会 |
|