Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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観光資源論 I 有馬 貴之
選択必修  2単位
【観光経営】 17-1-1130-3751-07

1. 授業の概要(ねらい)

 多くの地域で観光資源の発掘に尽力している様子がメディア等で取り上げられています。しかし、「観光資源」とは一体どういうものなのでしょうか。例えば、それは人を引きつける魅力とも捉えられるかもしれません。それでは、その魅力はどのように作られてきたのでしょうか。また、どのようなところでみられるのでしょうか。
 この講義では東京に着目し、東京の「歴史」や「文化」、そして「自然」を学んでいくことで、観光資源の本質の理解を目指します。そして、学んだ資源が実際に東京でどのように観光利用されているのかについても体験します。

2.
授業の到達目標

 本講義の到達目標は主に以下の3点です。
  ・東京の観光資源(歴史や文化、自然)について理解し、説明できる。
  ・観光資源とは何かを理解し、説明できる。
  ・観光資源の利用の仕方について解釈できる。

3.
成績評価の方法および基準

 成績は以下の3つによって評価します。
  ・中間テスト 35%
  ・現地実習への参加とレポートの内容 20%
  ・期末テスト 35%
  ・講義内におけるリアクションペーパーの内容 10%

4.
教科書・参考書

 テキストは特に指定しませんが、講義内容に興味を持った場合、以下の書物が参考になるでしょう。第1回目の講義でも再度案内をします。
 参考書
  公益財団法人東京観光財団 2012.『新・大江戸東京の歩き方 東京シティガイド検定公式テキスト』ダイヤモンド社.
  Rebecca Milner・Simon Richmond 2015.『Lonely Planet Tokyo』Lonely Planet.
  貝塚爽平 2011.『東京の自然史』講談社学術文庫.
  溝尾良隆編著 2009.『観光学の基礎:観光学全集第1巻』原書房.
  溝尾良隆 2003.『観光学:基本と実践』古今書院.
  須田 寛 2003.『実務から見た新・観光資源論』交通新聞社.
  貝塚爽平監修 1997.『東京都地学のガイド―東京都の地質とそのおいたち』コロナ社.

5.
準備学修の内容

 本講義では東京の観光資源を扱いますので、講義で取り扱った場所等に実際に訪れてみることをお勧めします。また、ガイドブックや旅行番組なども普段から見るようにすると良いでしょう。

6.
その他履修上の注意事項

 本講義では現地実習(土曜もしくは日曜)を行う予定です。現地実習には最大2,000円程度の費用がかかります。この点を考慮してください。
 本講義は東京シティガイド検定の受験にも参考になるように配慮しています。ただし、資格の受験勉強のための講義ではありませんので留意して下さい。東京シティガイド検定については
http://www.gotokyo.org/jp/cityguide/index.htmlを参照して下さい。
 本講義では試験的に英語のレジュメ等を使用する回があります。英語には普段から慣れておくことを強くお勧めします。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 イントロダクション:観光資源とは何か?
【第2回】
 東京の観光地
【第3回】
 東京の下町と未来
【第4回】
 平将門と江戸太郎
【第5回】
 運河・上水と江戸城
【第6回】
 大名屋敷と八百八町
【第7回】
 まとめと【中間テスト】
【第8回】
 江戸の出来事
【第9回】
 江戸から東京へ
【第10回】
 震災と戦争
【第11回】
 東京の復興とバブル
【第12回】
 東京の文化
【第13回】
 【現地実習:SKY BUSで東京観光】
【第14回】
 東京の自然
【第15回】
 まとめと【期末テスト】
 ※ 講義の受講者数や進行状況によって、計画が変更されることがあります。
 ※ 東京シティガイド検定のテキスト改訂により、授業内容が変更されることがあります。