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授業の概要(ねらい) |
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本講義では、観光インフラ資産の中でも重要であるホテルを中心テーマとして解説します。最近のホテル業界では、ホテルの土地・建物などの所有者(オーナー)と、そのホテルを運営するホテル会社(オペレーター)は、同一ではないケースが増えています。そこでは、両者の利害はかならずしも一致しないこともあります。この両者をつなぐ役割を果たすのが「ホテルアセットマネジメント」という分野です。本講義では、学生のみなさんがホテルアセットマネジメント分野のみならず、ホテル業界全般の面白さを知り、将来のキャリアを考える機会を提供したいと考えています。
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2. |
授業の到達目標 |
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本講義では、学生が下記について習得できることを目標とします。 ①ホテルアセットマネジメントの基本的理論の枠組みを理解する ②理論に加え、ゲスト講師の話や、ケーススタディ、フィールドトリップ等を通じてホテル業界の面白さを実感し、ホテルアセットマネジメントの実践的な側面を理解する ③理論および実践の両方を通じ、ホテル業界には様々な仕事があり、多様なキャリアパスが存在することを理解し、自分の将来のキャリア目標の選択肢を広げる
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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本講義の成績は下記の基準により評価します。 授業への出席状況(25%)、授業中の発言および課題(宿題)の発表による貢献(25%)、中間試験(25%)、期末試験(25%)
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4. |
教科書・参考書 |
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本講義では、テキストは特に指定せず、必要に応じて講師が事前準備するレジュメに沿って授業を進めます。 【参考図書】 丸山裕、庄司 貴行(監訳)『ホテルアセットマネジメント原理と実践』、立教大学出版会
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5. |
準備学修の内容 |
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毎回の講義は相互に関連していますので、前回までの講義内容をよく復習してきてください。 また、本講義中に課された課題(宿題)は期限までに完了し、提出・発表するようにしてください。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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・上記の参考図書を講読することを推奨します。 ・後期に実施する「観光資産管理論II」と関連した講義構成となっていますので、両方履修することを強く推奨します。 ・授業の内容は下記(7.授業の計画)の通り計画していますが、学生のみなさんの興味や関心に合わせて柔軟に作っていこうと考えていますので、下記の計画内容から変更となる可能性があることをあらかじめ了承しておいてください。 ・学生のみなさんにホテル業界の多様な側面を学んでもらうため、本講義では実際に東京都心のホテル等を訪問するフィールドトリップの実施を考えています。具体的なスケジュールについては講義中に学生のみなさんと相談しますが、月曜6限以降の時間に実施する可能性が高いので、この時間帯に柔軟に予定調整できることを希望します。 ・本講義中には外部講師を招いてのゲスト講義も実施します。できるだけ学生のみなさんの興味・関心に合わせて具体的な講師を決めますので、各々が興味のあるテーマを明確にしておくことを希望します。 ・講師の業務の都合から、休講となる場合があります。この場合は原則翌週の授業に続けて補講を実施します。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | イントロダクション:ホテルアセットマネジメントの全体像 | 【第2回】 | ホテル施設形態①(フルサービスホテル/シティホテル) | 【第3回】 | ホテル施設形態②(宿泊主体型ホテル/ビジネスホテル) | 【第4回】 | ホテル施設形態③(リゾートホテル) | 【第5回】 | ホテル会計基準(ユニフォームシステム)とホテルの営業・非営業部門 | 【第6回】 | ホテル基本用語①(宿泊部門) | 【第7回】 | ホテル基本用語②(料飲部門) | 【第8回】 | 講義前半の総括と中間試験 | 【第9回】 | ホテル運営契約 | 【第10回】 | 運営会社選定(オペレーター・セレクション) | 【第11回】 | フィールドトリップ①(訪問先・スケジュールは学生のみなさんと相談の上で決定します。) | 【第12回】 | フィールドトリップ②(訪問先・スケジュールは学生のみなさんと相談の上で決定します。) | 【第13回】 | ゲスト講義①(講師・テーマは学生の興味・関心を考慮して決定します。) | 【第14回】 | ゲスト講義②(講師・テーマは学生の興味・関心を考慮して決定します。) | 【第15回】 | 講義総括と期末試験 |
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