Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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観光人材管理論 II 岡﨑 雅幸
選択  2単位
【観光経営】 17-1-1130-4416-07

1. 授業の概要(ねらい)

 激しい国際競争にさらされる現代の企業にとって、人的資源管理(人事管理)は企業の盛衰を左右するものになっています。企業が成長できるかどうかは、どれだけ優秀な人材を確保し、育成するかにかかっているのです。どの国でも、生き残ろうとする企業は、人的資源管理に必死に取り組んでいます。
 皆さんも、就職活動で企業の採用管理に接することになります。採用に続いて、研修をうけ、給料をもらい、仕事を行い、やがて様々な仕事を経験し、部下を持つようになる。転職しなければ、定年まで会社で働き続けます。これらすべては、人的資源管理が扱う領域です。
 観光人材管理論Ⅰでは、企業経営における人的資源管理の機能、変遷をはじめ、採用管理、人事考課、人事制度、賃金管理などに基本的概念を広く学びました。観光人材管理論Ⅱでより掘り下げて、具体的に観光事業に関連する経営体について、要求されるスキル、人材育成、マネジメントなどに触れ、皆さんの将来の進路選択に役立つことを狙います。

2.
授業の到達目標

 観光ビジネスの側面から、
  ①組織で働くことはどのようなことか4つのジンザイについて説明できる。
  ②職務遂行能力の向上について説明できる。
  ③経営者や管理・監督者の考え方を説明できる。

3.
成績評価の方法および基準

 中間レポート(30%)、課題(宿題)・リアクションペーパー(30%)、期末レポート(30%)、授業参加態度(10%)の配分によって総合的に評価する。

4.
教科書・参考書

 テキストとして
  佐藤博樹・藤村博之・八代充史著『新しい人事労務管理』第5版 有斐閣
 参考文献として
  ①堀之内克彦著『2時間でざっくりつかむ!中小企業の「人事・賃金制度」はじめに読む本』すばる舎
  ②河野順一著『労務管理の理論と実践』経営書院
  ③上林憲雄編著『人的資源管理』中央経済社

5.
準備学修の内容

 授業の最後に次回扱うテーマを示すと同時に、テキストの関係個所および重要な用語・概念を指摘します。したがって、あらかじめテキストの当該個所を熟読して、授業に参加してください。

6.
その他履修上の注意事項

 観光人材管理論ⅠとⅡを連続して履修が望ましい。上記5に掲げた予習を実践してください。また、遅刻は受講者の迷惑になりますから厳禁です。また遅刻とレポート等提出物の期限遅れは成績評価で減点します。中間レポート未提出・期末レポート未提出・欠席が5回を超えた学生は成績評価の対象外です。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 イントロダクション。授業の進め方、学習の仕方、評価の詳細等 福利厚生
【第2回】
 ワーク・ライフ・バランス 個人生活と職業生活の両立
【第3回】
 労働時間管理1(労働時間制度、不払い残業)
【第4回】
 労働時間管理2(労働時間短縮の進展、2極化、多様化する労働時間と働く場所)
【第5回】
 能力開発1(職業能力の開発とは何か、能力開発における人事部の役割 )
【第6回】
 能力開発2(職場の能力形成  OJT、Off-JT、自己啓発 )
【第7回】
 能力開発3(生涯現役であるための秘訣、5つのポイント )
【第8回】
 キャリア開発と中間レポート
【第9回】
 企業内昇進の基礎理論(育成・選抜・動機づけ)
【第10回】
 戦略的人的資源管理 経営戦略と人事戦略
【第11回】
 人事労務管理の国際比較 経営のグローバル化と人的資源管理
【第12回】
 観光人材1(観光地域づくり人材育成)
【第13回】
 観光人材2(中核・経営層人材育成)
【第14回】
 女性活躍推進 管理職登用への道
【第15回】
 まとめと期末レポート
 ※授業の計画はあくまでも当初の予定であり、講師の都合・授業進捗によっては変更されることがある。