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授業の概要(ねらい) |
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激しい国際競争にさらされる現代の企業にとって、人的資源管理(人事管理)は企業の盛衰を左右するものになっています。企業が成長できるかどうかは、どれだけ優秀な人材を確保し、育成するかにかかっているのです。どの国でも、生き残ろうとする企業は、人的資源管理に必死に取り組んでいます。 皆さんも、就職活動で企業の採用管理に接することになります。採用に続いて、研修をうけ、給料をもらい、仕事を行い、やがて様々な仕事を経験し、部下を持つようになる。転職しなければ、定年まで会社で働き続けます。これらすべては、人的資源管理が扱う領域です。 観光人材管理論Ⅰでは、企業経営における人的資源管理の機能、変遷をはじめ、採用管理、人事考課、人事制度、賃金管理などに基本的概念を広く学びました。観光人材管理論Ⅱでより掘り下げて、具体的に観光事業に関連する経営体について、要求されるスキル、人材育成、マネジメントなどに触れ、皆さんの将来の進路選択に役立つことを狙います。
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2. |
授業の到達目標 |
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観光ビジネスの側面から、 ①組織で働くことはどのようなことか4つのジンザイについて説明できる。 ②職務遂行能力の向上について説明できる。 ③経営者や管理・監督者の考え方を説明できる。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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中間レポート(30%)、課題(宿題)・リアクションペーパー(30%)、期末レポート(30%)、授業参加態度(10%)の配分によって総合的に評価する。
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教科書・参考書 |
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テキストとして 佐藤博樹・藤村博之・八代充史著『新しい人事労務管理』第5版 有斐閣 参考文献として ①堀之内克彦著『2時間でざっくりつかむ!中小企業の「人事・賃金制度」はじめに読む本』すばる舎 ②河野順一著『労務管理の理論と実践』経営書院 ③上林憲雄編著『人的資源管理』中央経済社
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5. |
準備学修の内容 |
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授業の最後に次回扱うテーマを示すと同時に、テキストの関係個所および重要な用語・概念を指摘します。したがって、あらかじめテキストの当該個所を熟読して、授業に参加してください。
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その他履修上の注意事項 |
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観光人材管理論ⅠとⅡを連続して履修が望ましい。上記5に掲げた予習を実践してください。また、遅刻は受講者の迷惑になりますから厳禁です。また遅刻とレポート等提出物の期限遅れは成績評価で減点します。中間レポート未提出・期末レポート未提出・欠席が5回を超えた学生は成績評価の対象外です。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | イントロダクション。授業の進め方、学習の仕方、評価の詳細等 福利厚生 | 【第2回】 | ワーク・ライフ・バランス 個人生活と職業生活の両立 | 【第3回】 | 労働時間管理1(労働時間制度、不払い残業) | 【第4回】 | 労働時間管理2(労働時間短縮の進展、2極化、多様化する労働時間と働く場所) | 【第5回】 | 能力開発1(職業能力の開発とは何か、能力開発における人事部の役割 ) | 【第6回】 | 能力開発2(職場の能力形成 OJT、Off-JT、自己啓発 ) | 【第7回】 | 能力開発3(生涯現役であるための秘訣、5つのポイント ) | 【第8回】 | キャリア開発と中間レポート | 【第9回】 | 企業内昇進の基礎理論(育成・選抜・動機づけ) | 【第10回】 | 戦略的人的資源管理 経営戦略と人事戦略 | 【第11回】 | 人事労務管理の国際比較 経営のグローバル化と人的資源管理 | 【第12回】 | 観光人材1(観光地域づくり人材育成) | 【第13回】 | 観光人材2(中核・経営層人材育成) | 【第14回】 | 女性活躍推進 管理職登用への道 | 【第15回】 | まとめと期末レポート ※授業の計画はあくまでも当初の予定であり、講師の都合・授業進捗によっては変更されることがある。 |
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