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授業の概要(ねらい) |
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議会制民主主義は、あたりまえの政治制度として私たちの前に存在している。しかし現在の世界には、議会制や民主主義に対する不信や冷笑的態度もないわけではない。日本もその例外ではないだろう。 議会制民主主義と言っても、そのありようは国によって様々である。比較政治学Ⅱでは、選挙と選挙制度と政治との関わりを、「議会制の母国」とされるイギリスを中心に検討し、さらに日本の例との比較を試み、日本の政治を考える手がかりを提供したいと考えている。
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2. |
授業の到達目標 |
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①政治に対する関心をさらに深め、自分なりに政治について考え、それを発信することができるようになる。 ②就職試験等に役立つであろう、政治に関する広範な知識を身につける。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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第1回テストと第2回テストの合計点(90%)と、授業への参加及び貢献度(不定期に行うアンケート等への回答を含む、10%)を総合して評価する。テストは必ず受験する必要がある。やむをえない事情で第1回テストを欠席する(あるいは欠席した)場合は、速やかに申し出て教員の指示を受けねばならない。 学期末の第2回テストのみを受験しても合格点には達しないので、就職活動中の学生は特に注意すること。長期欠席者の単位取得は不可能である。
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4. |
教科書・参考書 |
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テキスト:甲斐祥子『[新2版]現代政治のナビゲーター』北樹出版
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準備学修の内容 |
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授業前には、予習として前回のノートを読み返す。授業後には、復習としてノートを読み返し、さらにノートを整理する。メディア(テレビ、新聞、雑誌、インターネット等)を通じて積極的に情報を収集し、現実の政治や社会状況を知るように努める。その際、一種類のメディアに偏らずに多くの情報に接する。 様々な本を読み、様々な意見やものの考え方を知る。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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自らの問題意識を持って授業に参加することを望む。 レジュメの配布等は行わないので、毎回出席してノートをとることが重要であることを理解して受講されたい。テストの日程は変動する場合がある。テストの日程、テスト欠席の場合の措置、その他の連絡事項は、授業内に発表するので、必ず出席をして確認すること。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | 授業ガイダンス、議会制民主主義の危機? | 【第2回】 | 議会制民主主義と選挙制度1―民主主義を比較する | 【第3回】 | 議会制民主主義と選挙制度2―多数決型民主主義 | 【第4回】 | イギリスの政治と選挙1―イギリスの議会について知ること | 【第5回】 | イギリスの政治と選挙2―ウェストミンスター・モデルとは | 【第6回】 | イギリスの政治と選挙3―小選挙区制の導入 | 【第7回】 | イギリスの政治と選挙4―二大政党制の発展 | 【第8回】 | イギリスの政治と選挙5―二大政党制の変容、第1回テスト(予定) | 【第9回】 | イギリスの政治と選挙6―ウェストミンスター・モデルの変容 | 【第10回】 | イギリスの政治と選挙7―選挙制度改革の試み | 【第11回】 | イギリスの政治と選挙8―連立政権の経験 | 【第12回】 | 日本の政治と選挙1―日本政治とウェストミンスター・モデル | 【第13回】 | 日本の政治と選挙2―小選挙区比例代表並立制と日本政治 | 【第14回】 | 日本の政治と選挙3―政権交代と選挙制度 | 【第15回】 | 日本の政治と選挙4―日本の選択、第2回テスト(予定) |
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