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授業の概要(ねらい) |
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この講義では、銀行取引を巡る一とおりの法律問題について、テキストを使って、勉強します。 預金・貸出といった伝統的な銀行業務だけでなく、近年脚光を浴びているデリバティブス、証券化、信託・投資信託、シンジケートローン等の新規業務についても、適宜取り扱います。 日本経済新聞に掲載された記事等で、金融取引に関する話題性のあるものがあるときには、取り上げて解説しようと思っています。
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2. |
授業の到達目標 |
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①民法、商法等の基礎知識を土台にして、銀行取引を巡る一とおりの法律問題について検討を行い、より実践的な知識の修得を目指します。 ②金融機関や企業の財務部門等への就職希望者だけでなく、一般企業や公務員への就職希望者に対しても、基礎的となる一般的な金融経済知識を提供します。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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最終回に実施する試験(85点)+平常点(15点)
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教科書・参考書 |
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テキスト:神田秀樹=森田宏樹=神作裕之『金融法概説』有斐閣(2016) 参考文献:神田秀樹=神作裕之=みずほフィナンシャルグループ『金融法講義』岩波書店(2013) 福田慎一『金融論-市場と経済政策の有効性』有斐閣(2013)
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5. |
準備学修の内容 |
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授業で聴いた内容(特に分かりにくい点)は、必ずその日のうちにノート整理を行い、復習して下さい。なお、出来れば授業の進行に合わせて、事前に教科書の該当箇所を一読しておくことが望まれます。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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①債権総則、担保物権法といった金融関連の法領域については、履修済みであることが望まれます。 ②講義には、テキスト、六法は必ず持ってきてください。 当該分野は、法改正・判例等の動きが激しく、教科書の記述だけでは不十分となってきているテーマもあります。そうしたテーマについては、講義では関連資料を使うなどして、適宜重要情報を補足します。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | ガイダンス 貨幣とは、金融とは | 【第2回】 | 金融仲介と銀行の機能 | 【第3回】 | 金融取引法 -類型、特徴、法規範、説明義務 | 【第4回】 | 銀行の業務と銀行法 -守秘義務、情報の扱い 金融監督法 -潮流、規制の概観(業務範囲、株主規制、行為・財務規制) | 【第5回】 | 金融監督法 -自己資本比率規制 | 【第6回】 | 銀行規制他 -銀行業と商業の分離 | 【第7回】 | 銀行規制他 -金融コングロマリット、独禁法、利益相反 | 【第8回】 | 預 金 -預金者の認定、無権利者に対する弁済と銀行の免責 | 【第9回】 | 預 金 融資取引 -コミットメントライン、電子記録債権 | 【第10回】 | 為替取引 -決済システム、手形交換制度(手形・小切手、手形交換の仕組み、取引停止処分) | 【第11回】 | 為替取引 -内国為替、外国為替 | 【第12回】 | 証券化 シンジケート・ローン等 | 【第13回】 | シンジケート・ローン等、デリバティブ取引 -金融先物取引、オプション | 【第14回】 | デリバティブ取引 -金利スワップ -賭博罪との関係 | 【第15回】 | 投資信託、フィービジネス まとめ他 |
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