Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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民法研究 II 北見 良嗣
選択  2単位
【法学研究科】 17-1-1210-0179-08

1. 授業の概要(ねらい)

 民法の理解を深めるためには、判例・学説が示す様々な見解を検討することが有益です。この授業では、学生による報告を中心にして、主要なテーマに関する判例・学説を整理することにより、民法の体系的理解を深めることを目的とします。
 必要に応じ、商法、金商法の領域をも垣間見ることにします。

2.
授業の到達目標

 後期は、民法学修の一環として、財産法の残りと家族法(相続法)を取り上げます。また適宜、話題性の高い判例等も取り上げます。

3.
成績評価の方法および基準

 割り当てられたテーマに関する報告を総合評価します。

4.
教科書・参考書

 テキスト:千葉恵美子ほか『Law Practice 民法Ⅰ【総則・物権編】』商事法務(2009)
      二宮周平『事例演習 家族法』新世社(2013)
 参考文献:内田 貴『民法Ⅰ~Ⅳ(補訂版)』東京大学出版会
      二宮周平『家族法(第4版)』新世社(2013)
      法制審議会『相続法改正 中間試案』(平成28年6月21日発表)他

5.
準備学修の内容

 個別報告により授業を進めるので、その準備をしっかりやっておくよう心掛けて下さい。

6.
その他履修上の注意事項

 学生による毎回の報告が授業の核となります。各回の報告者が責任を持って報告することにより、はじめて授業が成り立つと理解して下さい。テキスト以外の文献も参照して、自分の理解を深めるとともに、聞いている人が理解できるようなプレゼンテーションを心がけて下さい。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 ガイダンス
 教員説明
【第2回】
 教員説明
【第3回】
 LPⅠ設問43 留置権の成立および効力
【第4回】
 LPⅠ設問44 所有権留保と動産売買先取特権
 -中西 正「対抗要件を欠く担保権実行と偏頗行為危機否認」(事業再生と債権管理155号83頁)
【第5回】
 LPⅠ設問44 所有権留保と動産売買先取特権
 -中西 正「対抗要件を欠く担保権実行と偏頗行為危機否認」(事業再生と債権管理155号83頁)
【第6回】
 LPⅠ設問56 不動産譲渡担保①
【第7回】
 LPⅠ設問58 集合動産譲渡担保
【第8回】
 事例演習第9講 遺産から生じる果実の帰属
 -前提知識
 -中間試案「第1:短期居住権、長期居住権」
【第9回】
 事例演習第9講 遺産から生ずる果実の帰属
 -具体的相続分の修正(特別受益、寄与分)
【第10回】
 事例演習第11講 遺産分割のやり直し
 -中間試案「第2:遺産分割に関する見直し」「2過分債権の遺産分割における取扱い」
 -最判(大)平成28年12月19日参照。
【第11回】
 事例演習第11講 遺産分割のやり直し
 -遺産分割協議の解除
【第12回】
 事例演習第15講 遺留分減殺請求後の法律関係
 -遺留分(1):遺留分権と遺留分減殺請求権
 -遺留分(2):減殺請求と法律関係
【第13回】
 事例演習第15講 遺留分減殺請求後の法律関係
 -ポイント、ケースの解決、課題
【第14回】
 事例演習第15講 遺留分減殺請求後の法律関係
 -中間試案「第4:遺留分制度に関する見直し」「1.遺留分制度に関する見直し」「2.遺留分の算定方法の見直し」
【第15回】
 まとめ