Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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国際政治学 I 中村 楼蘭
選択  2単位
【法律】 17-1-1210-0402-01

1. 授業の概要(ねらい)

 国際政治学の基礎知識を解説します。
 基礎知識としては、国際政治、国際社会、ナショナリズム、国益、パワー、国家といった概念の定義を説くとともに、国際政治上のアクターについて説明します。加えて、国際政治の見方としてのリアリズム及びリベラリズムについて説明します
 国際政治学の知識を得るとともに、国際政治の構造を捉える目を養っていただくつもりです。

2.
授業の到達目標

 単位取得時に学生が次のことができるようにすべく目指します。
 ①今日より広く深い理解が求められている国際政治の構造を説明できる。
 ②国際政治の構造を理解したうえで、政治外交・安全保障に関する意見を述べる。

3.
成績評価の方法および基準

 ①授業時間内の小テストの得点、②定期試験形式の期末試験の得点を平均し成績を評価します。各試験の成績評価における比率は50%、50%です。出席を怠ると小テストを受験できず、期末前に不合格が確定してしまう恐れがあります。小テストは中間試験となる可能性があります。情報は記憶しなければ知識にならないので、各試験とも資料等の試験会場への持ち込みは一切不可です。場合によっては、文庫本程度の国際政治に関する本を一冊読んでもらい、4000字程度のレポートを書いてもらいます。レポートの得点は試験の平均値に加点します。

4.
教科書・参考書

 テキスト:セメスター初期の授業で専用プリントを配付します。A3判25枚程度を配付する予定です。
 参考文献:必要に応じて授業中に提示します。

5.
準備学修の内容

 専用プリントを事前に読み込み、用語の意味を調べ、質問事項を整理しておいて下さい。

6.
その他履修上の注意事項

 ①事前に履修すべき科目は政治学ⅠⅡ、国際関係論ⅠⅡ、外交史ⅠⅡ等本学部の1年次、2年次に配当されている政治学関連科目、今後履修すべき科目は国際政治学Ⅱです。
 ②授業を優先しコンスタントに出席して、確実にプリントを受け取り授業内の小テストを受けて下さい。出席は、学生証のカードリーダーへのタッチで判定します。出席の際は必ず学生証を携帯し、リーダーにタッチして下さい。なりすまし防止のため、学生証を忘れた場合は原則、欠席として扱います。

7.
各回の授業内容
【第1回】
(ガイダンス)授業方針をよく聞いて履修登録するか否かを判断する。
(第1講)国際政治の定義、国家が対立し争う原因(ナショナリズム)を学ぶ。
【第2回】
(第1講続)国家が対立し争う原因(国益)、パワーの定義を学ぶ。
【第3回】
(第1講続)現代国際政治の概容・趨勢を学ぶ。
【第4回】
(第2講)国際社会とは何かを学ぶ。
【第5回】
(第2講続)国際社会の発展過程を学ぶ。
【第6回】
(第3講)国家の定義を学ぶ。
【第7回】
(第3講続)主要な国家論を学ぶ。
【第8回】
(第4講)国際政治における伝統的なアクターについて学ぶ。
【第9回】
(第4講続)国際政治における新しいアクター(①グローバルな国際組織<国際連盟、国際連合>、②地域的国際組織<EU>)について学ぶ。
【第10回】
(第4講続)国際政治における新しいアクター(②地域的国際組織<ASEAN、AU>)について学ぶ。
【第11回】
(第4講続)国際政治における新しいアクター(③国際的活動を展開する市民組織<NGO>、④巨大な多国籍企業)について学ぶ。
【第12回】
(第4講続)国際政治における新しいアクター(⑤国際的活動を展開する宗教的・民族的組織)について学ぶ。
【第13回】
(第5講)国際政治の見方であるリアリズム(古典的リアリズム、ネオリアリズム)と勢力均衡論について学ぶ。
【第14回】
(第5講続)国際政治の見方であるリベラリズムと相互依存論について学ぶ。
【第15回】
(第5講続)リアリズムとリベラリズムの相違について学ぶ。