Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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契約総論 長谷川 成海
必修  2単位
【法律】 17-1-1210-0425-02

1. 授業の概要(ねらい)

 私たちは現代社会において、契約の網の中で生活している。売買契約によって生活に必要な物品を購入し、電力供給契約によって電気製品を使用し、雇用契約によって労働して賃金を受け、旅客運送契約によって電車やバスに乗る。他方、社会全体から見れば、契約は商品流通、資本生産や資金調達など、経済活動を円滑に推進するために重要な役割を果たしている。
 この授業では、契約の代表格とも言える売買の様々なケースを例に挙げながら、民法が定める契約に関する共通ルール(契約総則)を学ぶ。
 なお、授業中に、授業内容を確認するための演習問題を適宜配布し、解く。

2.
授業の到達目標

 ①契約総則に関する基礎知識を習得する。
 ②契約諸類型のうち、売買を多く例に取り上げるので、これについても基礎的な理解を得ることとしたい。

3.
成績評価の方法および基準

 LMSを利用した期末試験により(100%)評価する。問題内容は、授業中に解く演習問題をベースにする。詳細は授業中に確認する。

4.
教科書・参考書

 テキストは指定しない。

5.
準備学修の内容

 復習を中心に、授業でのノートを参考にしながら参考書を読んでもらいたい。さらに、授業中に解く演習問題をLMSにアップロードするので、こちらもきちんと理解したうえで、自力で正答を得られるように努めてもらいたい。

6.
その他履修上の注意事項

 授業への出席は義務づけないが、参考書等を読むだけではなかなかわからないはずである。したがって、授業をよく聴いて着実な理解に努めてもらいたい。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 イントロダクション
【第2回】
 契約自由の原則、双務契約の構造(1)
【第3回】
 双務契約の構造(2)、契約プロセス
【第4回】
 契約の成立(1):意思表示
【第5回】
 契約の成立(2):申込と承諾
【第6回】
 牽連関係(1):成立上の牽連関係
【第7回】
 牽連関係(2):履行上の牽連関係
【第8回】
 牽連関係(3):存続上の牽連関係
【第9回】
 牽連関係(4):存続上の牽連関係(続)
【第10回】
 第三者のためにする契約
【第11回】
 解除(1):解除権、法定解除権の発生(債務不履行)
【第12回】
 解除(2):債務不履行、法定解除権の行使
【第13回】
 解除(3):法定解除権の効果
【第14回】
 売買
【第15回】
 まとめ