Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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英米法 I 山内 久史
選択  2単位
【法律】 17-1-1210-0546-01

1. 授業の概要(ねらい)

 世界には英米法と大陸法の2つの主要な法系がある。大陸法(Continental Law)がローマ法の強い影響のもとに形成されたのに対して、英米法(Anglo-American Law)はイングランドのコモンローを直接的淵源とし、ローマ法の影響を極力排して発展してきた。その結果、英米法は大陸法とは原理的に異なるいくつかの特徴を有するものとなった。法の支配(rule of law)、判例法主義、二元的法制度(コモンローとエクィティ)、陪審裁判制度などがそれである。本講義では、これらの英米法の基本原理を概説する。

2.
授業の到達目標

 ①英米法に関するある程度進んだ知識を身につけ、グローバルな視点から日本法を客観的に考えることができるようになることが目標。

3.
成績評価の方法および基準

 テスト(目安として70%)、授業への積極的参加・発言状況など(平常点30%)を総合勘案して評価する。

4.
教科書・参考書

 テキスト:適宜プリントを配布する。
 参考文献:配布プリントの中で指示する。

5.
準備学修の内容

 配布されたプリントをよく読んでくること。
 講義のなかで紹介した参考文献を読んでおくこと。
 配布プリントで指示した参考文献を読んでおくこと。

6.
その他履修上の注意事項

 英米の歴史、文化などの概説的な理解は、本講義を十分理解するための前提となるので、講義の中で適宜指示する参考文献には必ず目を通すようにお願いしたい。歴史的な内容も多くなるので出来る限り出席して、体系的理解に努めて欲しい。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 ガイダンス
【第2回】
 大陸法と英米法①
【第3回】
 大陸法と英米法②イギリス法とアメリカ法
【第4回】
 日本法と英米法
【第5回】
 法の支配(rule of law)①
【第6回】
 法の支配(rule of law)②
【第7回】
 議会主権①
【第8回】
 議会主権②
【第9回】
 陪審裁判制度①
【第10回】
 陪審裁判制度②
【第11回】
 判例法主義①
【第12回】
 判例法主義②
【第13回】
 コモンローとエクィティ①
【第14回】
 コモンローとエクィティ②
【第15回】
 まとめ