1. |
授業の概要(ねらい) |
|
「倒産法」というと特殊な専門分野と思われるが、人や企業が経済的に行き詰まって破綻することは世の中に多く、よくニュースにも出てくる。破綻した企業や個人の債権債務は基本は民法により決まるが、これを集団的に処理するのが倒産処理法である。 つまり、倒産法は民法などを前提としており、逆に倒産法を通じて見ることで民法などの理解を深めることができる。 講義では、民法との関係を重視しているので、民法の理解を深めたいと思う学生にも有益である。 前期は、清算型の破産法を中心に、後期は、再建型の民事再生法を中心にその基礎を学ぶ。
|
2. |
授業の到達目標 |
|
倒産法、特に「民事再生法」の基礎を理解する。 その他企業再生に関する法の基礎を理解する。
|
3. |
成績評価の方法および基準 |
|
最授業での授業内試験(80%)、出席率受講態度(20%)の目安で総合して判定。
|
4. |
教科書・参考書 |
|
毎回配布するレジメと教科書を基に講義をします。 教 科 書:森公任監修『図解で早わかり 倒産法のしくみ』(三修社) 参考文献:小林秀之著・『新・破産から民法がみえる―民法の盲点と破産法入門』(日本評論社) 参考文献:田頭章一『倒産法入門』(日経文庫)
|
5. |
準備学修の内容 |
|
プリントを中心に復習しておくこと。
|
6. |
その他履修上の注意事項 |
|
授業時は必ず六法を持参すること。
|
7. |
各回の授業内容 |
|
【第1回】 | ガイダンス | 【第2回】 | 民事再生手続の概要 | 【第3回】 | 再生手続の概要 | 【第4回】 | 再生手続が実体関係に及ぼす効果(1) | 【第5回】 | 再生手続が実体関係に及ぼす効果(2) | 【第6回】 | 再生手続の機関/債権者集会・債権者委員会 | 【第7回】 | 再生債権者の権利 | 【第8回】 | 再生債務者の財産状況の調査/否認権 | 【第9回】 | 再生計画 | 【第10回】 | 個人再生 | 【第11回】 | 個人再生(2) | 【第12回】 | 会社更生法の概要 | 【第13回】 | 会社更生法の概要(2) | 【第14回】 | M&A その他 | 【第15回】 | まとめと試験 |
|