Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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国際刑事法 II 増田 隆
選択  2単位
【法律】 17-1-1210-1781-09

1. 授業の概要(ねらい)

 国際刑事法について日本語で講述する。国際刑事法(国際刑法)は、「国際法的な刑法」とも「刑法的な国際法」ともいいうる学際的分野であり、さらに、歴史も浅い新しい学問でもある。国際刑事法の射程は、大まかにいって、刑法適用法、国際司法共助、刑事国際法(国際刑事裁判所規程)に三分されるが、本講では後一者及び裁判所の運営を害する罪(国家的法益に対する罪)を扱う。

2.
授業の到達目標

 ①標準的な考え方(学説)を自分の言葉で説明できるようになること。
 ②実例を標準的な考え方(学説)の角度から分析できるようになること。

3.
成績評価の方法および基準

 出席点は単位取得の前提条件である。成績評価については、筆記試験(若しくはレポート)及び小テストで行う予定である。

4.
教科書・参考書

 ・森下忠『新しい国際刑法』(信山社:2002年)
 ・川出敏裕・金光旭『刑事政策』(成文堂:2012年)
 ・M. Cherif Bassiouni『Introduction to International Criminal Law』(2nd Revised Edition : Martinus Nijhoff:2012年)

5.
準備学修の内容

 教科書の該当箇所を通読してもらいたい。

6.
その他履修上の注意事項

 私語厳禁。授業レベルは刑法総論・各論に関する基礎知識を習得した学生に合わせる。それゆえ、刑法総論、刑法各論が既習であることが望ましい(同時履修可)。また、刑事訴訟法及び国際法の授業も履修することをお勧めしたい。なお、レジュメ等は、理由の如何を問わず、授業時のみに配布する。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 オリエンテーション
【第2回】
 国際刑事裁判の概念
【第3回】
 国際刑事裁判規程の概略
【第4回】
 ローマ規程実体法総論(1)
【第5回】
 ローマ規程実体法総論(2)
【第6回】
 ローマ規程実体法各論(1)
【第7回】
 ローマ規程実体法各論(2)
【第8回】
 ローマ規程実体法各論(3)
【第9回】
 ローマ規程手続法(1)
【第10回】
 ローマ規程手続法(2)
【第11回】
 確認テスト
【第12回】
 裁判所の運営を害する罪(1)
【第13回】
 裁判所の運営を害する罪(2)
【第14回】
 ローマ規程の諸問題
【第15回】
 復習