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授業の概要(ねらい) |
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中国では、秦の始皇帝が中国を統一し皇帝を称して以来(前221年)、およそ2000年という長い間、皇帝の専制支配が続いてきました。皇帝の専制支配の背景には、華夷秩序を基礎とする「中華世界」の世界観があります。しかしこの世界観・体制は、19世紀半ばに「西洋」「近代」と邂逅することで動揺し、中華帝国は瓦解します(1911年)。これによって中国は近代的な国際社会、すなわち国際社会とは対等な国家同士の関係であるという世界観の中へと放り込まれることとなります。 この講義では、19世紀半ば以降1911年の辛亥革命に至るまでの中国を取り上げ、中国が「中華世界」から「近代」へと変貌を遂げていく様子について、特に諸外国との関連から見ていきます。
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2. |
授業の到達目標 |
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中国近代史について、基本的知識を得る。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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平常点(10%)及び学期末の試験(90%)で評価します。
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4. |
教科書・参考書 |
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テキストは使用しません。必要に応じてプリントを配布します。 参考文献は、講義時に適宜指示します。
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5. |
準備学修の内容 |
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授業での配布物・ノートを繰り返し読み、次回の授業に備えること。 参考書として指示した文献を読むこと。
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その他履修上の注意事項 |
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中国の近代は特に激動の時期です。興味関心を持って講義に臨んでください。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | ガイダンス――授業の進め方 | 【第2回】 | 中華世界とは | 【第3回】 | 清朝を取り巻く内外の情勢(1)――朝貢・冊封体制 | 【第4回】 | 清朝を取り巻く内外の情勢(2)――乾隆末以降の内憂 | 【第5回】 | 清朝を取り巻く内外の情勢(3)――欧米諸国との貿易 | 【第6回】 | アヘン戦争 | 【第7回】 | 南京条約の締結 | 【第8回】 | アロー号戦争と天津条約及び北京条約 | 【第9回】 | 太平天国の乱と諸外国の干渉 | 【第10回】 | 清仏戦争と日清戦争 | 【第11回】 | 戊戌の変法とその挫折 | 【第12回】 | 義和団の乱と諸外国の干渉 | 【第13回】 | 清末の諸改革 | 【第14回】 | 辛亥革命――中華帝国の終焉 | 【第15回】 | まとめ |
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