Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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法律学演習 I 上條 克彦
必修  2単位
【法律】 17-1-1210-3072-07

1. 授業の概要(ねらい)

 知識は、他人から聞いただけでは自分のものになりません。自分が理解したと思うことをほかの人にぶつけて(たいていは厳しい反論を受けることになりますが)、はじめて自分のものになります。
 このゼミでは、税法の判例における具体的な事件を下に、その争点について全員で議論することにより、税に関する生きた知識を身に着けることを目的としています。

2.
授業の到達目標

 ①税をめぐるさまざまな事件について自主的に研究や調査をし、その成果を口頭やレポートで発表することができること。
 ②自分の考えを正確に表現できるようになるとともに、他人の考え方を理解し、一つの問題について多数の「正解」があることに気づくこと。

3.
成績評価の方法および基準

 ①授業貢献度及び②期末レポートの総合評価
 評価配分割合:①50%、②50%

4.
教科書・参考書

 参考書:別冊ジュリスト『租税判例百選』(有斐閣)、金子宏・佐藤英明・増井良啓・渋谷雅弘『ケースブック租税法』(弘文堂)、金子宏『租税法』(弘文堂)

5.
準備学修の内容

 あらかじめ判例を十分に読み込み、事実関係と争点をしっかり把握しておいてください。

6.
その他履修上の注意事項

 税法Ⅰ、Aを受講してください。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 オリエンテーション、ゼミの進め方、税法の勉強の仕方、判例の読み方
【第2回】
 租税の意義、利益説と能力説、担税力、租税の役割、公共サービス、所得再分配、景気調整、財政、租税負担率、国民負担率
【第3回】
 課税物件、帰属、納税義務者、課税標準、税率、租税体系、国税・地方税、直接税・間接税、租税の転嫁と帰着
【第4回】
 租税法律主義、税法の法源、税法の解釈と適用、税務行政
【第5回】
 租税法律主義、税法の法源、税法の解釈と適用、税務行政
【第6回】
 納税義務の消滅、納付、滞納処分
【第7回】
 所得税の概要、納税義務者、各種所得
【第8回】
 収入金額、必要経費、損益通算、所得控除、税額控除、申告、納付、還付
【第9回】
 源泉徴収
【第10回】
 相続税の納税義務者、課税財産の範囲、相続税額の計算、申告納付
【第11回】
 贈与税の概要、相続時精算課税制度、財産評価
【第12回】
 消費税のしくみ、納税義務者、税負担、消費税額の計算
【第13回】
 課税、不課税、非課税、免税、申告・納付、消費税の会計処理
【第14回】
 酒税、たばこ税、印紙税、石油関連諸税、自動車関連諸税
【第15回】
 前期のまとめ