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授業の概要(ねらい) |
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近年デザインがイノベーションを牽引するとも表現されるように、企業にとって産業デザインは事業戦略における重要なファクターとなってきている。また、ブランド(消費者の企業に対する信用)を確立すれば、消費者の購買意欲を自社に向けることも可能となり、事業成長のドライブファクターとなりうる。これらのデザインやブランドを権利化する法制度が意匠法と商標法である。本講義では事業者がデザインマネジメントやブランドマネジメントを構築するにあたってその基礎となる意匠法と商標法およびそれらを補完する不正競争防止法を学ぶ。 講義では、実社会で起こっている具体的な事例を多く取り入れながら企業経営における知的財産の活用方法について議論していく。
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2. |
授業の到達目標 |
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①知的財産法の応用的知識を身に着けること ②知財戦略を構築する基礎となる商標法と意匠法の基礎を学ぶこと
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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学期末試験80% 授業貢献度20%
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4. |
教科書・参考書 |
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講義レジュメを配布いたします 参考書: 角田政芳編『知的財産権六法』(三省堂) 露木美幸著『知的財産一問一答』(三和書籍)
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5. |
準備学修の内容 |
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復習をメインで頑張ってください
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その他履修上の注意事項 |
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企業経営において知的資産の重要性はますます高まっていくことが予想されるので、学生諸君には知的財産の真の重要性を理解し、自ら学究をすすめる姿勢を身につけていただきたい。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | はじめに 成績評価、知的財産法制度概説 | 【第2回】 | 意匠法(1) 意匠法の目的、意匠権の仕組、意匠法上の物品 | 【第3回】 | 意匠法(2) 部分意匠、組物意匠、動的意匠 | 【第4回】 | 意匠法(3) 先願主義、関連意匠 | 【第5回】 | 意匠法(4) 意匠権取得手続、意匠登録要件 | 【第6回】 | 意匠法(5) 意匠登録査定、拒絶査定、補正 | 【第7回】 | 意匠法(6) 意匠権の活用、意匠権侵害の効果 | 【第8回】 | 商標法(1) 商標法の目的、商標権の仕組 | 【第9回】 | 商標法(2) 商標権取得手続、商標登録要件(抽象的登録要件) | 【第10回】 | 商標法(3) 商標登録要件(具体的登録要件) | 【第11回】 | 商標法(4) 先願主義、商標登録査定、拒絶査定、補正 | 【第12回】 | 商標法(5) 小売等役務商標、団体商標、地域団体商標、商品商標、役務商標 | 【第13回】 | 商標法(6) 商標権の活用、商標権侵害 | 【第14回】 | 不正競争防止法判例分析と企業経営への活用方法の考察 不正競争防止法2条1項1号(周知表示混同惹起行為) 不正競争防止法2条1項2号(著名表示冒用行為) 不正競争防止法2条1項3号(商品形態模倣行為) | 【第15回】 | おわりに 意匠法、商標法、不正競争防止法を活用したデザインマネジメントとブランドマネジメントのまとめ |
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