1. |
授業の概要(ねらい) |
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企業活動の現場において問題になりやすい犯罪現象について,刑事法上の論点を明らかにし,代表的な判例を学習することによって,企業活動におけるコンプライアンス(法令遵守)の実現に対する関心と理解を深めることを目的とする。企業活動の最前線における刑事処罰の姿を見ることによって,具体的・実践的な刑事法の解釈と適用を学ぶことができる。
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2. |
授業の到達目標 |
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① 企業活動の現場における刑事処罰の実践を学習する応用的・発展的な授業科目である。 ② 企業活動の最前線における刑事処罰の姿を見ることによって,具体的・実践的な刑事法の解釈と適用を学ぶことができ,企業活動におけるコンプライアンス(法令遵守)の重要性を理解することができる。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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期末試験を70%,平常点(授業への参加状況)を30%,として総合評価する予定である。
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4. |
教科書・参考書 |
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木目田裕・佐伯仁志編『ジュリスト増刊 実務に効く 企業犯罪とコンプライアンス 判例精選』(有斐閣)(平成28年)
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5. |
準備学修の内容 |
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授業は授業計画(シラバス)に従って進められるので,授業前には教科書(指定文献)の該当箇所を概観しておくことが期待される。そして,授業後は授業内容を復習することによって各回の授業テーマについての理解(暗記でなく,考え方を理解すること)が期待される。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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授業に積極的に出席し主体的に学習することによって刑事法に関心を持っていただきたい。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | 授業ガイダンス,企業犯罪について,法人処罰 | 【第2回】 | 第三者委員会による不正調査 | 【第3回】 | 不正融資と(特別)背任罪 | 【第4回】 | 不正融資の取引相手 | 【第5回】 | (特別)背任罪の成立が否定された事例 | 【第6回】 | 株主の権利行使と利益供与罪 | 【第7回】 | 反社会的勢力への対応 | 【第8回】 | 政治家や公務員との関係 | 【第9回】 | 不正な会計処理 | 【第10回】 | 適時開示や増資の際の風説の流布と偽計 | 【第11回】 | インサイダー取引(1) | 【第12回】 | インサイダー取引(2) | 【第13回】 | 営業秘密の侵害 | 【第14回】 | 製品や食品の安全 | 【第15回】 | まとめと期末試験 |
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