Web Syllabus(講義概要)

　刑事法（刑法や刑事訴訟法）における事実認定の考え方とその具体例を学習する。実社会における出来事に対する法的解決は，「事実を認定し，認定された事実に対して適切な法律を解釈・適用する。」という過程を経るが，本授業では，主に事実認定という視点から刑事法についての実践的な理解を深めることを目的とする。法律学演習Ⅰでは，事実認定の基本的な考え方と，刑法総論・刑法各論分野に関する事実認定の具体例を学習する予定である。
　また，授業においては，自分の考えを説得的に表現できる能力（プレゼンテーション能力）を身に付けることができるようにしたいと考えている。

　①　刑事法（刑法や刑事訴訟法）における事実認定の基本的な考え方とその具体例を学習することによって，法的な視点から事実を把握することのイメージを持ち，刑事法の実践を具体的に感じることができるようになる。
　②　自分の考えを（口頭や文章で）説得的に表現できる能力（プレゼンテーション能力）を身に付ける。

　授業への積極的な参加状況とレポートによって総合的に評価する予定である。

　参考書として
　　石井一正『刑事事実認定入門〔第3版〕』（判例タイムズ社）（平成27年）
　その他，刑法や刑事訴訟法に関する参考文献（授業の際に紹介する予定である。）

　授業は授業計画（シラバス）に従って進められるので，授業前には予定されている授業テーマについての参考文献の該当箇所を概観しておくことが期待される。そして，授業後は授業内容を復習することによって各回の授業テーマについての理解（暗記でなく，考え方を理解すること）が期待される。

　授業に積極的に出席し主体的に学習することによって刑事法に関心を持っていただきたい。