1. |
授業の概要(ねらい) |
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春期に引き続いて、日本の代表的な説話を読んでいきます。日本人が古くから伝承してきた神話・伝説・世間話は、鎌倉時代に成立した『宇治拾遺物語』や『今昔物語集』などの説話集に取り込まれ、中世・近世の文学や芸能に継承されていきます。また、一方で、平安時代の『竹取物語』や『伊勢物語』などの創作物語に素材として活用されて、『源氏物語』のような優れた文学作品が生み出されていきます。 この授業では、古代からの伝承の説話が創作の物語に取り入れられて、第一級の文学作品にまで発展してゆく様相を見渡していきます。
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2. |
授業の到達目標 |
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授業の内容を理解し、研究の課題を把握したうえで、自分の興味をもった事項についてまとめ、自分の感想や考えを発表できるようにする。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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授業への参加度を前提(50%)として、試験(50%)で総合評価します。
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4. |
教科書・参考書 |
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テキスト:こちらでプリントを用意します。 参考文献:授業中に指示します。
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5. |
準備学修の内容 |
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授業の予習としてプリントをよく読んできてください。そして、意味のわからない言葉については辞書などを使って調べてきてください。また、理解できない事柄については文章にしてまとめて授業時に質問してください。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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復習して、分からないことや興味をもったことについて調べてください。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | 髑髏説話1 | 【第2回】 | 髑髏説話2 | 【第3回】 | 怨霊信仰 | 【第4回】 | 竹取物語と異常誕生譚(卵生神話) | 【第5回】 | かぐや姫伝説の種々相(鶯姫・班竹姑娘) | 【第6回】 | 竹取物語と求婚難題譚(五人のいろごのみの男) | 【第7回】 | 竹取物語と天人女房説話(かぐや姫の昇天) | 【第8回】 | 継子いじめの物語1(住吉物語・落窪物語) | 【第9回】 | 継子いじめの物語2(源氏物語ー光源氏・紫の上・玉鬘・浮舟) | 【第10回】 | 生田川説話1(大和物語) | 【第11回】 | 生田川説話2(源氏物語ー浮舟の物語) | 【第12回】 | 道成寺説話と異類婚姻譚1 | 【第13回】 | 道成寺説話と異類婚姻譚2 | 【第14回】 | 説話と仏教思想 | 【第15回】 | まとめと試験 |
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