Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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日本文化演習(古典文学) I 鈴木 宏昌
選択必修  2単位
【日本文化】 17-1-1310-0303-07

1. 授業の概要(ねらい)

 清少納言の『枕草子』を読んでいきます。この作品には平安時代の宮廷社会の模様が鮮やかに描かれています。また、自然や人間、文芸や信仰など、さまざまな分野に関する観察や批評が述べられており、現代の日本の社会や文化について考えるうえでも非常に参考になります。
 『枕草子』の世界を理解するためには、作者の立場から文章を的確に読み解いてゆく必要があります。原文を丁寧に解釈して、作者の思考をたどっていかなければなりません。
 授業は、毎回、担当者が、現代語訳をつくり、興味をもった事柄については調査して、レジュメにまとめて口頭発表してもらいます。そして、自分の感想や意見を述べて、受講者全員で話し合っていきたいと思います。

2.
授業の到達目標

 ・辞典類を参照して古典の文章を読解できる力を身につける。
 ・自ら課題を見出して調査し研究する力を身につける。
 ・調査した結果を口頭で発表し、文章にしてまとめる力を身につける。
 ・日本の文化についての深い教養を身につける。

3.
成績評価の方法および基準

 出席状況(50%)と発表・レポート(50%)によって総合評価します。

4.
教科書・参考書

 テキストは、こちらで『枕草子』のプリントを用意します。
 参考文献は授業中に指示します。

5.
準備学修の内容

 授業の予習としてプリントをよく読んできてください。そして、意味のわからない言葉については辞書などを使って調べてきてください。また、理解できない事柄については文章にしてまとめて授業時に質問してください。

6.
その他履修上の注意事項

 全員、予習をしてきてください。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 『枕草子』についての解説。レジュメの作り方。辞典・参考書の話。
 担当者の割り当て。
【第2回】
 第1段「春はあけぼの」
【第3回】
 第2段「頃は正月」
【第4回】
 第2段「除目のころなど」
【第5回】
 第2段「祭り近くなりて」
【第6回】
 第3段「同じことなれども聞き耳ことなるもの」第4段「思はむ子を法師になしたらむこそ」
【第7回】
 第5段「大進生昌が家に、宮の出でさせたまふに」
【第8回】
 第5段「されど、門のかぎり」
【第9回】
 第5段「かたはらなる人を」
【第10回】
 第5段「姫宮の御方の」
【第11回】
 第6段「上にさぶらふ御猫は」
【第12回】
 第6段「御膳のをりは」
【第13回】
 第6段「暗うなりて」
【第14回】
 第7~9段
【第15回】
 まとめ レポート提出