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授業の概要(ねらい) |
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日本文化及び文化一般の特徴を「文化の時空」をテーマに学ぶ。日本には気候、地形、植物、動物、人に顕著な多様性が見られ、これら「生きとし生けるもの」が関わりあって豊かな文化が育まれてきた。日本文化の新たな世界に分け入るためには、近代の自然科学やテクノロジーが用いる時間の仕組みを知るとともに文化特有の時間に対する深い理解が欠かせない。 「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。」「月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。」これらの言葉からも、日本人が自然、生きものとの直接の関係から多様な時間を受け取ってきたことが分かる。 生命の時間から文化の時間へ、文化の時間から文化の時空へ。野生の思考、文化の時計としての十二支に目を向け、暦に隠された深い意味に分け入りながら、日本文化の豊饒の世界を旅していく。
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2. |
授業の到達目標 |
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日本文化への柔軟な視座を養い、講義・教科書の内容をふまえて自身の感想を展開し、内容の深い考察を1000字相当でまとめる思考力、文章表現力を身につける。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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出席(65%)、授業内期末試験(35%)により総合評価。期末試験のテーマは最終講義日の2週間前に発表する。
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4. |
教科書・参考書 |
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教科書『日本十二支考 文化の時空を生きる』(濱田陽、中央公論新社、2017年1月刊) *授業及び自宅学習、学期末試験で携帯し、秋学期の近代日本文化研究Ⅱでも引き続き使用する。
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準備学修の内容 |
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教科書の内容を予習・復習する。
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その他履修上の注意事項 |
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「文化の時空」をテーマに様々な日本文化の姿にふれていくので、時間をかけて一歩一歩理解を深めていって欲しい。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | 第一部第一章 日本文化にみられるいくつもの多様性について学ぶ | 【第2回】 | 第一部第二章 人の文化を構成する五つの存在について学ぶ | 【第3回】 | 第一部第三章 日本文化における近代の時間と伝統文化について学ぶ | 【第4回】 | 第一部第四 夏目漱石、屋久島の縄文杉、道元において見出される時間について学ぶ | 【第5回】 | 第一部第五章 文化の時計としての十二支について学ぶ | 【第6回】 | 第一部第六章 文化の時間と空間の関係について学ぶ | 【第7回】 | 第一部第七章 文化の時空とは何かについて学ぶ | 【第8回】 | 第一部第八章 列島の十二支について学ぶ | 【第9回】 | 第三部第一章 列島十二支のリズムについて学ぶ | 【第10回】 | 第三部第二章 南方熊楠の地球十二支考について学ぶ | 【第11回】 | 第三部第三章 日本文化と文化学の関わりについて学ぶ | 【第12回】 | 第三部第四章 『死線を越えて』(賀川豊彦)と西田幾多郎にみる超越性及びそれらと時間との関わりについて学ぶ | 【第13回】 | 第三部第五章 冬至、新年が示す新たな時空への旅立ちの意義について学ぶ *試験テーマ発表 | 【第14回】 | 試験テーマにもとづく復習 | 【第15回】 | 全体講評、教科書による試験 |
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