Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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漢文 I 原田 二郎
選択  2単位
【日本文化】 17-1-1310-0435-01

1. 授業の概要(ねらい)

 中国古典文の基礎的読解力を身につける。
 わたし原田は今年、他に中国文化概論、中国文化講読などを担当しているが、この科目はより基礎的な講義である。具体的には、歴史書の文章、詩、随筆など、私が準備したテキストをゆっくり講読していきながら、中国文化の基礎的な知識を身に付け、また古典文の語法を学んでいく。
 難しく考えずに、中国の古典文学に親しむ(それは素晴らしい宝庫なのだから)ことが第一だ。
 前期は主に故事成語を読む。

2.
授業の到達目標

 ・中国の古文を読む基礎的な力をつける。
 ・中国古典文化に親しむ。
 ・高校などの国語教員をめざす人には、必要な基礎力が身につくように。

3.
成績評価の方法および基準

 学期末の筆記試験。

4.
教科書・参考書

 『これでわかる基本漢文マスター』文英堂 534円

5.
準備学修の内容

 前回学んだことをノートなどで復習して、次の授業に臨むこと。

6.
その他履修上の注意事項

 受け身的な姿勢でなく、積極的な学習態度を期待する。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 導入 授業のコンセプトの説明、「漢文」とは何か、どんなテキストを用いるか
【第2回】
 「苛政は虎よりも猛なり」~「於」の用法
【第3回】
 「陰徳ある者には 天、報いるに福をもってす」~「以」と疑問形
【第4回】
 「推敲」~「遂」の用法
【第5回】
 「画竜点睛」~「即」の用法
【第6回】
 「虎の威を仮る狐」~「AをもってBとなす」の用法
【第7回】
 「塞翁が馬」~反語形の用法
【第8回】
 「知音」~部分否定と全部否定 「琴」というもの~映画「工夫」
【第9回】
 「先ず隗より始めよ」~抑揚形の用法
【第10回】
 「石に漱ぎ、流に枕す」~「可」の用法
【第11回】
 「可」研究 ~概説、諸書の用例
【第12回】
 再読文字
【第13回】
 受身形
【第14回】
 使役形
【第15回】
 総復習