1. |
授業の概要(ねらい) |
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板書による書字は学校教員の基礎的なスキルであり、特に小・中学校における、教員の板書の重要性は極めて高いといえます。手書きによって的確に書字する能力は各教科指導の基盤となるものであり、また各教育現場において授業中の教員の板書は生徒達の学習理解度に大きく影響を与えます。本授業では、「書道文化」との関わりから、学校での教授における板書力の養成を目指します。
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2. |
授業の到達目標 |
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東アジアにおける書の歴史に触れながら、現代の学校教育での板書の重要性について理解を深める。漢字・仮名文字の書字原理を学び、縦書き・横書きでの正しく整った美しさの表記ができる基礎力を身につける。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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到達目標に照らして、授業への参加度、授業時間内外で取組む課題の内容・提出状況、の内容により評価する。
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4. |
教科書・参考書 |
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演習プリント等はこちらで用意し、必要に応じて配布する。なお、参考文献等は、その都度指示する。
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5. |
準備学修の内容 |
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各授業までに、配布資料の該当頁等に目を通しておくこと。また、授業の後で疑問や興味を持った点について関連図書等で学習することが望ましい。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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私語を慎み、実習に集中すること。 黒板を用いた実習を行うため、受講希望者数により、受講制限を行う。初回の授業時に受講者数調整を行うので、やむを得ず当日出席できない場合は、初回の授業時までに福井まで履修希望の旨を伝えること。初回以降の受講者調整は行わない。 教育実習、採用試験時の模擬授業、さらに教壇に立ってから役立つ板書の基礎をしっかり身につけるよう、毎回の実習に真剣に取り組んで欲しい。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | 授業方針、内容の説明。 | 【第2回】 | 板書構成の基本 | 【第3回】 | 文字のそれぞれの書体(楷書・行書・草書・篆書・隷書)の発生と変遷について | 【第4回】 | 板書基礎力の養成① ―小学校書写と中学校書写 ― | 【第5回】 | 板書の基礎力養成②―書写と書道― | 【第6回】 | 板書の基礎力養成③ ―書写の「ひらがな」と書道の「ひらがな」・行書の「ひらがな」と「カタカナ」― | 【第7回】 | 板書技法の基本―短文を書写する― | 【第8回】 | ひらがなを中心に小学生低学年(1~3年)向けの縦書き板書の練習(色チョークも使用) | 【第9回】 | ひらがなを中心に小学生低学年向けの横書きと縦書きを交えた板書の練習 | 【第10回】 | ひらがなを中心に小学生低学年向けの横書きと縦書きを交えた板書の練習 | 【第11回】 | 小学校高学年(4~6年)向けの横書きと縦書きを交えた板書の指導 | 【第12回】 | 中・高校生向けの縦書き板書の練習 | 【第13回】 | 中・高校生向けの横書きと縦書きを書き交えた板書の練習 | 【第14回】 | 各自の免許取得科目に合わせた実習 | 【第15回】 | まとめ |
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