【第1回】 |
オリエンテーション・知的障害総論 知能とは何か?その捉え方の歴史的変遷について理解し、代表的な知能の評価方法を理解する。また知能を生みだす脳機能の基礎を理解する。 |
【第2回】 |
社会的対応 ・ICF(国際生活機能分類)について学び、その実践的意義を理解する。 ・A類学生はICFについて調べて発表する。 |
【第3回】 |
心理検査1 ・心理検査に共通する特徴を理解し、さらに代表的な発達検査と知能検査の内容を理解する。 |
【第4回】 |
心理検査2 ・WISC-IIIの実際についてビデオを通じて理解する。 ・B類学生は、実際のWISC-III検査結果をもとに、その解釈について検討し発表する。 |
【第5回】 |
知的障害を来す疾患1(知的障害を来す疾患の発見と社会の態度の変遷) Down症、甲状腺機能低下症、フェニルケトン尿症といった代表的な疾患を例として、知的障害を来す疾患の発見と、知的障害児に対する社会の態度の歴史的変遷について理解する。 |
【第6回】 |
知的障害を来す疾患2(神経細胞の新生・移動・成熟とその機能) 神経ネットワークが、神経細胞の増殖、移動、シナプス形成といった手順を通じて作られていくことを理解する。また学習や記憶とシナプスの可塑性の関係について理解する。 |
【第7回】 |
知的障害を来す疾患3(奇形、成長障害または過成長を伴う疾患) ・染色体と遺伝子について基礎的な事項を理解する。代表的な染色体異常であるDown症について、成長に伴う課題を理解する。また、稀ではあるが、過成長を伴い知的障害を来す疾患があることを理解する。 ・A類学生は、Down症の症状の特徴について調べて発表する。 ・B類学生は、Down症児に対する学校での必要な配慮についてまとめて発表する。 |
【第8回】 |
知的障害を来す疾患4(認知機能獲得後の知的障害) リソソーム病であるGaucher病や、ペルオキシソ―ム病であるX連鎖性副腎白質ジストロフィーなどで新しい治療法が開発されてきた事実を通じて、こうした難病を抱える子どもを取り巻く環境を理解する。A類B類学生はグループをつくり、こうした難病の子どもへの支援や家族への支援について話し合い、発表する。 |
【第9回】 |
知的障害を来す疾患5(周産期障害) 少子化が進むなかで、周産期医療の現状を理解する。早産や新生児仮死に伴う知的障害の特徴を理解する。周産期障害が親子関係の確立に及ぼす影響を理解する。 |
【第10回】 |
知的障害を来す疾患6(脳炎・脳症) ・脳炎・脳症に関して医学的基礎知識を身につける。 ・A類学生は代表的な脳症であるインフルエンザ脳症について調べて発表する。 |
【第11回】 |
知的障害を来す疾患7(環境要因) A・B類学生はグループを作り、子どもの精神発達に及ぼす環境要因について調査し発表する。子どもの精神発達に悪影響を及ぼす環境の改善方法について討議する。 |
【第12回】 |
診断 知的障害を来す疾患における原因診断の意義を理解する。遺伝相談の実際と課題について理解し、遺伝病の子どもとその家族への支援についてまとめる。 |
【第13回】 |
治療1 特異的な治療と非特異的な治療があることを理解する。また、骨髄移植や、遺伝子治療に伴う倫理的な問題についても理解を深める。 |
【第14回】 |
治療2 知的障害児に対する療育の実際を理解する。また、知的障害児のコミュニケーション能力の向上に対する支援について理解する。 |
【第15回】 |
学校と家庭、医療機関の連携 ・A類学生は、知的障害児の学校生活での問題点を整理して発表する。 ・B類学生は、知的障害児に対する学校と医療の連携における課題を整理し、その解決策について検討し発表する。 |