1. |
授業の概要(ねらい) |
|
中学校社会科、高等学校地理歴史科を視野に入れ、最初にそれらの教科の目標や特質を考察する。その上で、これらの教科の授業づくりを教材研究などを通して具体的に検討する。さらに、これらの教科の学習指導は、実際には入試の影響を受けて歪曲化が目立つことから、それらを是正する方策について考える。
|
2. |
授業の到達目標 |
|
1 社会科が学習指導の対象にしている社会的事象は、視点や立場が違うと違って見えてくるという特質があることを理解し、それに適切に対応した社会科教育観を身に付ける。 2 社会科における習得と活用(探究)の学習、資料活用の技能を高める学習に関する理解を深め、社会科の特質を踏まえた授業観、指導観を身に付ける。 3 入試が本来の社会科をいかに歪めているかを分析し、その是正、改善に結び付くテスト等の工夫改善を具体的に推進する能力や態度を身に付ける。
|
3. |
成績評価の方法および基準 |
|
以下の点を総合して判定する。 期末テストの出来(60%)、指導計画案・レポート等の出来(20%)、授業の参加状況(20%)
|
4. |
教科書・参考書 |
|
文部科学省『中学校学習指導要領解説 社会編』日本文教出版 文部科学省『高等学校学習指導要領解説 地理歴史編』教育出版 帝国書院編集部編『中学校社会科地図』帝国書院 なお、参考文献は授業の中で適宜紹介する。
|
5. |
準備学修の内容 |
|
前時の最後に次時のテーマ、課題等を提示・確認するので、それを踏まえてテキストの該当箇所を熟読したり、事前に調べたり資料収集などして授業に参加するよう努めること。
|
6. |
その他履修上の注意事項 |
|
授業の最初にテーマ、課題を確認し、その後は話し合いや作業、体験等の活動に入ることが多いので、遅刻は厳に慎むこと。グループごとの活動においては、構成メンバーに拘わらず、積極的に参加するよう努めてほしい。
|
7. |
各回の授業内容 |
|
【第1回】 | ディベート1「すべての生徒に社会科を学ばせる!是か非か」-社会科の目標を考える | 【第2回】 | ディベート2「長所を伸ばす指導か、短所を直す指導か」-個性を生かす教育を考える | 【第3回】 | ディベート3「中3でいじめ、万引きなどをやったら、たとえテストは100点でも社会科の評定は1にするべきである」この主張に賛成か反対か。-社会科の特質を考える | 【第4回】 | 「あってよいちがい、あってはいけないちがい」とは?-視点や立場の違いを体験しよう | 【第5回】 | 中学生用「ちがいのちがい」を作成し、教材化を考えよう!-大人社会、子供社会を考慮しよう | 【第6回】 | 教師主導型の講義式授業は社会科の特質を生かしているか | 【第7回】 | 考えよう!社会科の特質を生かした指導方法 | 【第8回】 | 考えよう!多面的・多角的にアプローチする資料活用 | 【第9回】 | 考えよう!公正な判断力をはぐくむ授業改善 | 【第10回】 | 事例研究1社会科における「習得」の学習-すべての生徒に都道府県名知識を! | 【第11回】 | 事例研究2社会科における「活用」の学習-風評による行動、被害を考える | 【第12回】 | 「正しい答え一つを選べ」は社会科的な設問か | 【第13回】 | 社会科的なテスト問題を工夫、開発しよう! | 【第14回】 | 社会科的なテスト問題を可能とする授業とは? | 【第15回】 | 指導と評価の一体化を図った社会科授業をイメージしよう |
|