1. |
授業の概要(ねらい) |
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中学校社会科や高等学校地理歴史科は内容的な教科であり、授業改善のポイントは教材研究にあることを理解し、具体的な事例を通して教材開発のための着眼点や教材化の工夫などについて考える。その際、社会科という教科の特質を踏まえ、地理教材、歴史教材を主対象にして検討する。また、現実には社会科嫌いの生徒が多いことや学習指導要領の改訂のポイントを踏まえ、生徒の興味・関心の喚起や習得と活用の関係に留意した取り扱い、アクティブ・ラーニングを取り入れた授業づくりと評価、教材開発の工夫等について分析、考察する。
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2. |
授業の到達目標 |
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1 内容的な教科である中学校社会科や高等学校地理歴史科では、教材研究が必要不可欠であり、それが授業づくりの生命線になっていることを理解し、教材研究、教材開発の視点や方法の習得に意欲を持って取り組む能力や態度を身に付ける。 2 社会科教育の特質を考慮した授業改善や社会科における習得と活用(探究)の学習、アクティブ・ラーニングを取り入れた授業改善等に関心を持ち、それらを具体化し推進する社会科の指導計画案を作成する能力を身に付ける。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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次の点を総合して判定する。 期末テストの出来(60%)、指導計画案、評価テスト問題等の出来(30%)、授業の参加状況(10%)
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4. |
教科書・参考書 |
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文部科学省『中学校学習指導要領解説 社会編』日本文教出版 文部科学省『高等学校学習指導要領解説 地理歴史編』教育出版 国立教育政策研究所教育課程研究センター『評価規準の作成、評価方法等の工夫改善のための参考資料【中学校社会】』教育出版 帝国書院編集部編『中学校社会科地図』帝国書院 なお、参考文献は授業の中で適宜紹介する。
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5. |
準備学修の内容 |
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前時の最後に、次時のテーマや課題等について提示・確認するので、それを踏まえてテキストの該当箇所を熟読したり、関連資料を収集したり、自分なりの指導計画案を作成したりなどして授業に参加するよう努めること。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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ワークショップや話し合い等の活動が多く、その説明を授業の最初に行うので遅刻は厳に慎むこと。また、活動のためのグループは随時編成するので日ごろの仲間の壁を乗り越えての出会いを楽しみ、積極的に参加するよう努めてほしい。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | 社会科3分野の特質と扱い方を考える-帰納法的、演繹的アプローチ | 【第2回】 | 社会科らしい学習指導の構成を考える-民主的な集団づくりの工夫を | 【第3回】 | 学習目標と指導目標の違い、本時の目標の書き方を考える。 | 【第4回】 | 観点別評価、評価規準、評価基準を考える | 【第5回】 | 社会科の指導案を書いてみよう-3つの欄、3つの段階 | 【第6回】 | 単元レベルの指導案作成に挑戦 | 【第7回】 | 指導案作成の事例研究1-地理的分野の導入単元を対象に | 【第8回】 | 指導案作成の事例研究2-歴史的分野の導入単元を対象に | 【第9回】 | 模擬授業に挑戦1-「世界の諸地域」を対象に | 【第10回】 | 模擬授業に挑戦2-「日本の諸地域」を対象に | 【第11回】 | 模擬授業に挑戦3-「中世・近世」を対象に | 【第12回】 | 模擬授業に挑戦4-「近現代」を対象に | 【第13回】 | 模擬授業に挑戦5-「資源・エネルギー問題」 | 【第14回】 | テスト問題に挑戦1-資料活用の技能を問う問題 | 【第15回】 | テスト問題に挑戦2-思考・判断・表現に関する能力を問う問題 |
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