Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
教育課程論(中・高) 五十嵐 卓司
選択  2単位
【教育文化】 17-1-1332-4432-02

1. 授業の概要(ねらい)

 教育課程は、学校の教育活動を実施する上での基本となる教育計画である。教育課程の編成・実施に関する基礎理論と各学校における編成・実施の実際を理解する。
 また、教育課程が社会情勢や国の教育政策によって変遷することを学ぶとともに、各学校及び生徒にとって望ましい教育課程とは何かを考えていきたい。

2.
授業の到達目標

 (1)学校における教育活動が教育課程に基づいて実施されていることを理解する。
 (2)教育課程の編成・実施・評価の過程及び手順について理解する。
 (3)学校の課題や生徒の実態に即した教育活動のための教育課程について考える。
 (4)教育課程の編成・実施上の今日的な課題について考える。

3.
成績評価の方法および基準

 授業への参加状況と授業内レポート等(50%)、期末試験の成績(50%)を総合的に評価する

4.
教科書・参考書

 『中学校学習指導要領解説 総則編』(文部科学省)
 『高等学校学習指導要領解説 総則編』(文部科学省)

5.
準備学修の内容

 ・新聞や雑誌等において扱われる教育活動に関心を持ち、記事等を収集し、感想や意見をまとめておくこと。
 ・教育用語についての理解を深めるよう努めること。
 ・諸外国の教育課程の様子にも関心を持つこと。

6.
その他履修上の注意事項

 ・教育課程は、学校の教育活動の基本であり、教職を目指す者には不可欠な基本的事項であることを踏まえて、真剣な態度で受講すること。
 ・教職を目指す学生としての授業規律と積極的な授業参加を求める。
 ・第1回オリエンテーションには、必ず出席すること。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 授業に関するオリエンテーション
【第2回】
 学校教育と教育課程
 ・教科、領域等の構成と授業時数等
【第3回】
 教育課程の歩み①
 ・明治から1945年まで
【第4回】
 教育課程の歩み②
 ・学習指導要領(試案)の成立
【第5回】
 教育課程の歩み③
 ・高度経済成長と学習指導要領
【第6回】
 教育課程の歩み④
 ・教育改革と学習指導要領
【第7回】
 教育課程実施上の配慮事項①
 ・体験的・問題解決的な学習及び自主的、実践的な学習の促進
【第8回】
 教育課程実施上の配慮事項②
 ・「特色ある教育活動の編成」(「総合的な学習の時間」等)
【第9回】
 教育課程実施上の配慮事項③
 ・言語環境の整備と言語活動の充実
【第10回】
 教育課程実施上の配慮事項④
 ・ICTを活用した教育
【第11回】
 諸外国の教育課程の様子①
 ・グローバル化と学力観
【第12回】
 諸外国の教育課程の様子②
 ・PISA調査で問われる学力 等
【第13回】
 諸外国の教育課程の様子③
 ・北米の教育課程 等
【第14回】
 教育課程編成上の課題のまとめ
【第15回】
 教育課程の編成・実施に関わる今日的課題と今後の動向
 授業内テスト