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授業の概要(ねらい) |
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現代教育課題系科目群の心理学に関する科目は、1年次開講の「心の理解」に続き、2年次では4科目開講されています。本科目はその1つで、パーソナリティ(性格・人格とほぼ同義語)と適応について学んでいきます。 人と関わるためには、まず自分自身のパーソナリティーををよく知ること、そして人はそれぞれに異なったパーソナリティーであることを理解し、互いに認め合っていくことが大切です。本科目では、性格検査やグループワークを実施しながら、自己理解・他者理解を深めていきます。そして、適応的に生きる上で役立つ理論を体験学習を交えて学びます。さらに、精神的に不健康に陥ることは誰にでもあり得ることであり、不健康に陥った人に対する理解と治療についても基礎的な知識を学びます。
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授業の到達目標 |
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①自己理解・他者理解のための心理学的方法を知る。 ②自己理解を深める。 ③適応的に生きるための理論を知る。 ④精神的な不健康について、臨床心理学の代表的な理論と治療について知る。
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成績評価の方法および基準 |
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毎回の授業のふり返りと提出物(40%)、および期末の試験(60%)で評価します。
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教科書・参考書 |
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テキスト:指定しません。 参考文献:詫摩武俊・鈴木乙史・瀧本孝雄・松井 豊『性格心理学への招待―自分を知り他者を理解するために』(新心理学ライブラリ)サイエンス社、小塩真司『はじめて学ぶパーソナリティ心理学―個性をめぐる冒険』ミネルヴァ書房、杉田峰康『交流分析』日本文化科学社、平木典子『アサーション入門-自分も相手も大切にする自己表現法』講談社現代新書、平木典子『自分の気持ちをきちんと〈伝える〉技術』PHP 上記以外は、授業の中で紹介します。
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準備学修の内容 |
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①授業中にかなりの量の配布プリントがあります。毎回ファイルし、授業終了後、ノートとプリントを見直し復習に努めること。 ②宿題には丁寧に取り組み、提出期日を守ること。 ③授業で紹介する参考文献を1冊は読破し、パーソナリティーについての理解を深めること。
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その他履修上の注意事項 |
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自分について、他者について、知ることは面白いことです。性格検査やグループワークに積極的に取り組んで下さい。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | オリエンテーション、受講上の注意、「私は...」20答法あるいはイメージ画の実施 | 【第2回】 | パーソナリティとは何か | 【第3回】 | パーソナリティの理論:類型論 | 【第4回】 | パーソナリティの理論:特性論 | 【第5回】 | パーソナリティーを測る①:性格検査とは、質問紙法、性格検査の実施 | 【第6回】 | パーソナリティーを測る②:投影法、作業検査法 | 【第7回】 | 知能を測る:知能検査とは、ビネー式知能検査、ウェクスラー式知能検査 | 【第8回】 | エゴグラムの実施、交流分析①:交流分析とは、構造分析 | 【第9回】 | 交流分析②:交流パターン分析、グループワーク | 【第10回】 | 交流分析③:ゲーム分析、脚本分析、ストローク、基本的構え | 【第11回】 | アサーション①:3つの自己表現、アサーションとは | 【第12回】 | アサーション②:アサーション・グループワーク | 【第13回】 | アサーション③:なぜアサーティブになれないか、アサーティブになるために | 【第14回】 | 不適応と心理療法 | 【第15回】 | 本科目のまとめ、試験 注:受講生の人数・状態により内容・順序に変更があるかも知れません。 |
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