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授業の概要(ねらい) |
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今日の社会の中で、身体的にも、精神的にも健康な状態を維持することがすべての活動の基本となります。本授業では、高等学校までに学習してきた知識と実践(身体運動、スポーツ)を応用し、幼児から高齢者まで段階的に運動及びスポーツとの関わりを整理します。また、文部科学省幼児期運動指針を踏まえ、幼児期の運動の必要性を理解するとともに、幼児期に獲得させたい動きをどのように保育活動の中に取り込んでいくのか考察します。また、発達刺激としての運動にとどまらず、運動のそのものの楽しさを味わい、生涯にわたって運動に親しむ態度を育む基礎を築く重要な段階として、保育者はどのような基礎知識を身につければよいのか、また、保育現場で求められている実践内容を学習します。
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2. |
授業の到達目標 |
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①体育・スポーツの基本的な考え方を理解している。 ②幼児期運動指針の内容を理解し、発達段階及び運動の機能的特性に応じた運動遊びを選択・工夫することができる。 ③理論を背景に改善案等を提示すことができ、運動あそび等の実践を提案を行う力を身に付けている。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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授業内確認及び課題レポート作成(発表を含む)(20%×3回) ①我が国の体育・スポーツ推進(地域)の現状 ②幼稚園教育要領及び保育所保育指針と小・中・高の学習指導要領の関係 ③幼児期運動指針と具体的な運動遊びの提案 期末試験(50%)
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4. |
教科書・参考書 |
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テキスト:文部科学省『平成20年3月告示 幼稚園教育要領』教育出版 参考文献:石井美晴・菊池秀範編『保育の中の運動あそび』萌文書林
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5. |
準備学修の内容 |
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授業の計画で示した時間内では、各々の十分な議論及び検討ができないものと思われます。したがって、それぞれのテーマを予め予習し、各回の内容を連動させる復習が必要です。また、具体的な「運動遊び」は、数多く存在し、事例が紹介されている書籍も出版されています。MELIC等を活用し、実際の保育場面で有効なものを各自見つけてほしいと考えています。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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授業中は、私語・飲食等を慎み、脱帽等(常識的なこと)をお願いします。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | オリエンテーション | 【第2回】 | 現代社会と体育・スポーツ | 【第3回】 | 生活及び運動生活の設計 | 【第4回】 | 体力つくりの科学的基礎(体力の考え方) | 【第5回】 | トレーニングの基本的原理 | 【第6回】 | 様々なトレーニングの方法のその意味 | 【第7回】 | 運動処方と安全 | 【第8回】 | 新体力テストと幼児の体力の育成 | 【第9回】 | 保育園・幼稚園~小学校体育への連携(目的・目標及び内容論) | 【第10回】 | 運動の特性論 | 【第11回】 | 乳幼児の運動遊びと体育・スポーツ | 【第12回】 | 健康生活の設計 こころの健康 | 【第13回】 | 健康生活の設計 食生活 | 【第14回】 | 我が国の体育・スポーツ推進の基本的施策 | 【第15回】 | 総括(試験を含む) |
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