Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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社会的養護 大和田 明見
選択  2単位
【こども教育】 17-1-1333-3294-04

1. 授業の概要(ねらい)

 児童福祉法第2条では、「国および地方公共団体は、保護者とともに、保護者がいない場合には保護者に代わって子どもを養育する責務を負っている」としています。この講義では、上記のような事情により、家庭で養育されることが困難な子どもに対して提供される養育である「社会的養護」について学び、その体系と支援について理解することを目的としています。また、施設養護の基本原理を知り、施設養護の実際から、支援について考えていきます。

2.
授業の到達目標

 社会的養護の意義を知り、歴史的な変遷とともに制度と実施体系について理解する。
 社会的養護と児童家庭福祉の関係性を知り、子どもの権利擁護について理解する。
 社会的養護の現状と課題を学び、子どもや利用者の自立支援について理解を深める。

3.
成績評価の方法および基準

 授業への参加状況(30%)、授業内レポート・課題レポート(70%)を総合的に評価します。

4.
教科書・参考書

 大久保真紀著『児童養護施設の子どもたち』(高文研)

5.
準備学修の内容

 授業の内容およびキーワードを参考に、復習を行いましょう。

6.
その他履修上の注意事項

 現代社会に生きる子どもたちのさまざまな現状について、広く関心をもってほしいと思います

7.
各回の授業内容
【第1回】
 社会的養護の理念と概念
【第2回】
 社会的養護の歴史的変遷
【第3回】
 社会的養護の制度と法体系
【第4回】
 社会的養護の仕組みと実施体系
【第5回】
 児童福祉施設の対象と領域
【第6回】
 児童福祉施設の現状と生活
【第7回】
 里親制度について
【第8回】
 施設養護の基本原理
【第9回】
 施設養護の実際①児童養護施設・乳児院
【第10回】
 施設養護の実際②障害児入所施設・障害者支援施設
【第11回】
 施設養護の実際③児童自立支援施設
【第12回】
 日常生活支援、治療的支援、自立支援について
【第13回】
 外部講師による講義「児童養護施設の生活と子どもの支援について」
【第14回】
 社会的養護と地域福祉
【第15回】
 社会的養護での支援について考える(まとめ)