Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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ものづくりから科学を考える 赤石 保
選択必修  2単位
【教育文化】 17-1-1333-3491-01

1. 授業の概要(ねらい)

 子供が発達に応じて手を動かし、道具を使い、諸感覚を駆使してものをつくる活動は重要である。具体的な体験を通して学んだことは、長期記憶になる。学生自身にもこの体験を大いに積んでほしい。そこで、具体的な作業で試行錯誤しながら、物事の仕組みを考え科学や理科教育に興味がもてるような授業を考えている。また、小学校でのものづくりの内容を理解し、ものづくりと科学について考える。

2.
授業の到達目標

 ・ものづくりの意義を、実際の作業を通して理解する。
 ・小学校における理科を中心としたものづくりの内容を理解する。
 ・ものづくりの原理と技術を習得する。

3.
成績評価の方法および基準

 ・平常点:60% 授業への取り組みと作品など。
 ・提出物:40% ポートフォリオなど。

4.
教科書・参考書

 文部科学省編『小学校学習指導要領解説・理科編』大日本図書株式会社

5.
準備学修の内容

 ・ものづくりに必要な材料を意欲的に準備すること。
 ・文部科学省編『小学校学習指導要領解説・理科編』の内容をよく読み理解しておくこと。
 ・各教科書会社から出版されている『小学校理科教科書』をよく読み、内容を理解しておくこと。

6.
その他履修上の注意事項

 子どもたちの体験不足が指摘されている。一方、ものづくりの作業は子供にとって楽しいものである。学生には、興味・関心をもって授業に臨み自らものづくりに意欲的に取り組み、ものづくりの楽しさや意義を理解してほしい。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 理科の目標とものづくりの意義について学ぶ。シラバス、ポートフォリオ作成の確認をする。
【第2回】
 ものづくり①:ゴムで動く車をつくる。
【第3回】
 ゴムで動く車を改良し、動く車で競技会を行う。
【第4回】
 ものづくり②:ペーパークロマトグラフィーをつくる。
【第5回】
 ものづくり③:空飛ぶたねの原理を学び、模型をつくる。
【第6回】
 空飛ぶたねの模型を改良して、完成したもので競技会を行う。
【第7回】
 ものづくり④:小学校理科の教科書にある「ものづくり」を調べ、実際につくる。
【第8回】
 小学校理科の教科書にある「ものづくり」をさらに良いものに改良、完成させる。
【第9回】
 ものづくり⑤コイルモーターをつくって、電磁石の原理を学ぶ。
【第10回】
 ものづくり⑥:てこと天秤の原理を学ぶ。
【第11回】
 前回の学びをもとに自作天秤ばかりをつくる。
【第12回】
 自作天秤ばかりを使って実際に物の重さを量って測定精度の検証を行う。
【第13回】
 ものづくり⑦:いままでの学びを活かして独自のものづくりをする。
【第14回】
 独自作品を改良、完成させる。
【第15回】
 独自作品の発表とポートフォリオをまとめ、提出する。