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授業の概要(ねらい) |
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教育は、社会のありようとどのように結びついているのか。当科目では、下記の3つのテーマを設けてこの問いに取り組んでいく。
①教育が人々を選抜し、社会の中に位置付けていくという働き ②個人が社会のルールや期待を受け取り、社会的存在へとかわっていくプロセス ③高等教育と社会の関わり
履修者には 授業や文献の内容をもとに、自らあれこれ思索するという作業に積極的に取り組むよう求める。当科目はそのような思索を通して、「自明」「当たり前」とみなされがちな教育や学校という制度・営みを、クリティカルにとらえる洞察力を養うことを目的とする。 ただし、当科目で提示する知識や考え方は、いずれも「すぐ役立つ」「実践的」等とは評し難いものである。履修するかどうか検討する際にはその点も踏まえてほしい。 授業は講義を中心に構成するが、履修者数に応じて、適宜ディスカッションやグループワークを取り入れる。
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2. |
授業の到達目標 |
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①教育の選抜・配分機能に関する的確な知識を示すこと、または基礎的事項の概略を記述することができる。 ②社会化に関する的確な知識を示すこと、または基礎的事項の概略を記述することができる。 ③大学教育の現代的な課題について、的確な知識を示すこと、または概略や意見を記述することができる。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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試験 70% 平常点 30% ※平常点は授業内課題、授業外課題への取り組みに基づき計算する。
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4. |
教科書・参考書 |
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教科書は指定しない。
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5. |
準備学修の内容 |
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文献を読んだ上での参加や、文献の内容に対するコメントの作成・提出等を求めることがある。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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授業参加者がともに「話し、聴き、読み、書く」ことを重視する。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | イントロダクション | 【第2回】 | 近代学校の成立 | 【第3回】 | 選抜・配分と学校教育(1)学歴主義の日本的構造 | 【第4回】 | 選抜・配分と学校教育(2)戦後日本と学歴主義 | 【第5回】 | 現代日本の教育意識 | 【第6回】 | 社会化とアイデンティティ | 【第7回】 | 家族と社会化・家庭教育 | 【第8回】 | 中間の振り返り | 【第9回】 | 学校文化とジェンダー | 【第10回】 | 逸脱 | 【第11回】 | 大学の誕生 | 【第12回】 | 日本の高等教育制度 | 【第13回】 | 大学教育のレリバンスと効用 | 【第14回】 | 社会の変容と大学の変容 | 【第15回】 | 全体の振り返りと試験 |
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