Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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教育調査 II 谷村 英洋
選択  2単位
【教育文化】 17-1-1333-4504-04

1. 授業の概要(ねらい)

 教育調査Ⅱは、単に調査の仕方を学ぶ授業ではなく、教育を対象とした研究をするための基礎を学ぶ授業である。量的研究を念頭におき、実証的データ分析を通じて卒論を書くための方法論を学ぶ。最初に調査ひいては研究とは何かを把握した後、調査の企画・設計、調査対象者選定の諸方法およびサンプリング法、質問紙の構成法とワーディング、実査の方法、データの整理(エディティング、コーディング、データクリーニング)について学ぶ。授業は、講義形式となるが授業中の課題を通じて調査の過程を追体験する。
 ※講義+課題(ワークシート作成)
 ※社会調査士科目B

2.
授業の到達目標

 ・実証的データ分析を通じて卒論を書くために何が必要か説明できる
 ・調査の企画・設計、調査対象者選定の諸方法およびサンプリング法、質問紙の構成法とワーディング、実査の方法、データの整理(エディティング、コーディング、データクリーニング)について説明できる

3.
成績評価の方法および基準

 レポート50%、課題への取り組み等授業参加50%

4.
教科書・参考書

 大多和直樹・山村豊編『研究小僧の思考法とツール(仮)』(2016年出版予定、北樹出版)
 高根正昭『創造の方法学』 講談社 1979

5.
準備学修の内容

 予め課題に取り組んでから出席することが求められることがある

6.
その他履修上の注意事項

 「なるべくわかりやすく」をモットーに授業を行うので、興味のある学生は履修してほしい

7.
各回の授業内容
【第1回】
 調査の目的とは何か~研究について
【第2回】
 調査企画と問い(リサーチクエスチョン)
【第3回】
 テーマ(問い)と仮説構成
【第4回】
 仮説から質問へ~作業定義と理論仮説
【第5回】
 調査票の構成と質問文の作り方①質問紙の構成法
【第6回】
 調査票の構成と質問文の作り方②ワーディング
【第7回】
 調査から因果関係を確かめるには①クロス表
【第8回】
 調査から因果関係を確かめるには②三重クロス表
【第9回】
 検定について
【第10回】
 調査対象者の選定の諸方法
【第11回】
 サンプリング法~全数調査と標本調査、サンプリングの諸方法、無作為抽出の実際と標本数・標本誤
【第12回】
 調査の方法~実査の方法、調査票の配布と回収法
【第13回】
 調査データの整理~エディティング、コーディング、データクリーニング
【第14回】
 仮説検証型論文の構成と調査
【第15回】
 まとめ