1. |
授業の概要(ねらい) |
|
教育評価とは単に「テストを行い成績をつけること」である、というイメージをもつ人が多くいます。しかし、これは教育評価の役割の一部です。 教育を行う際、初めに設定された教育目標の達成状況や、目標を達成するために立案・実施された指導計画、指導内容、指導法の効果は、教育評価を行うことによってはじめてチェックできます。教育評価は、指導計画・指導内容・指導法などを選択・決定するために有用な情報を提供してくれます。教育評価は教育活動の中で必要不可欠な位置と役割をもつものなのです。 本講義は、授業計画に示された内容について学ぶことにより、教育評価の意義と具体的な評価法を理解することを目的とします。
|
2. |
授業の到達目標 |
|
教育評価についての基礎的知識を理解した上で、教育評価の実践的スキルを習得する。
|
3. |
成績評価の方法および基準 |
|
学期末テスト(50%)、課題(20%)、平常点(30%)を総合して評価します。 課題は、客観テストの自作課題と、授業中に実施する評価演習課題によって評価します。 平常点は、各回の授業内容を踏まえて自分なりに考えたことや感じたことをコメント用紙に書いてもらい、その内容と分量で評価します。
|
4. |
教科書・参考書 |
|
テキスト:なし。授業中にプリントを配布します。 参 考 書:授業中に指示します。
|
5. |
準備学修の内容 |
|
受講後、復習を欠かさないこと。
|
6. |
その他履修上の注意事項 |
|
意欲をもって授業に参加する学生の受講を希望します。
|
7. |
各回の授業内容 |
|
【第1回】 | 授業ガイダンス 教育評価の目的 教育評価の種類(1) 評価の機能による分類:診断的評価、形成的評価、総括的評価 | 【第2回】 | 教育評価の種類(2) 評価規準と評価基準 評価の基準による分類①:相対評価、絶対評価 | 【第3回】 | 教育評価の種類(3) 評価の基準による分類②:個人内評価 観点別学習状況の評価と評定 | 【第4回】 | 評価技法(1) 指導要録 評価技法の分類:筆記表現型、作品演示型 | 【第5回】 | 評価技法(2) 筆記表現型評価 教師作成の学力検査 評価に影響を及ぼす心理的要因①:ハロー効果、対比誤差 | 【第6回】 | 評価技法(3) 自由記述式テスト 検査の妥当性と信頼性 | 【第7回】 | 評価技法(4) 標準学力検査①:CRT | 【第8回】 | 評価技法(5) 標準学力検査②:NRT 偏差値 | 【第9回】 | 評価技法(6) 知能検査 | 【第10回】 | 評価技法(7) 作品演示型評価 評価演習A:作品の評価 | 【第11回】 | 評価技法(8) 評価演習B:演示の評価 | 【第12回】 | 評価技法(9) 評価演習C:面接・口頭試問 | 【第13回】 | 評価技法(10) 評価に影響を及ぼす心理的要因②:中心化傾向、寛容効果、ピグマリオン効果、逆算化傾向 ポートフォリオ評価 | 【第14回】 | 評価技法(11) 関心・意欲・態度の評価 | 【第15回】 | 補足とまとめ |
|