1. |
授業の概要(ねらい) |
|
英語という言語が、どのような道筋を経て現在のような形をとるに至ったかを、歴史上の出来事と関連付けながら概説します。何百年も前の英語も登場しますが、高等学校で古文・漢文を学んだように、英語の古典を読めるようにすることが目的ではありません。英語という言語の歴史的発達を眺めることで、「言語は変化し続ける」という性質を、実感してもらえればと思います。 また、ただ講義をきいて、「へえ~、そうなんだ」といった感想で終わらせないため、毎回、講義の内容に関連した英文を読んでいきます。
|
2. |
授業の到達目標 |
|
1. 英語という言語の発達に大きな影響を与えた歴史上の出来事の内、幾つかを説明できる。 2. 言語学の知見を、効率的な英語学習に役立てる。例:英語の綴りと発音の対応 3. やや専門的な英文を読んで、大意を理解できる。
|
3. |
成績評価の方法および基準 |
|
原則として、期末試験100%で評価します。試験には、ノート・参考書・配布プリント・辞書など、ほぼすべて持ち込み可です。ただし、スマホなど通信機器類は禁止です。合格ラインは、概ね50点程度です。もしも、授業が難しくて試験ができるか不安だという場合には、試験前に(希望者だけが提出する)レポート課題を与えます。試験当日に課題を提出すれば、試験での不足分を多少補うことができます。ただし、このレポートは、「授業に真面目に出席していたけど、よく分からなかった」人に、授業内容の復習をかねて出す課題であり、「授業に出なくても、レポートを出せば単位が取れる」という意味ではありませんので、誤解しないで下さい。
|
4. |
教科書・参考書 |
|
テキストは使わず、必要に応じてプリントを配布します。
|
5. |
準備学修の内容 |
|
教科書がないため予習は不要ですが、その分復習が必要です。授業では、大まかな流れ・重要なポイントしか板書しません。キーワード等を出発点に、図書館の参考書を利用して発展学習をすると、より理解が深まり、大学生らしい勉強になります。
|
6. |
その他履修上の注意事項 |
|
昨年度、初めて外国語学部の授業を担当しましたが、残念ながら「何かを学ぶ気など微塵も感じられない残念な学生」さんが多数いました。自分が勉強しないのは勝手ですが、他人の勉学の邪魔をするのは言語道断です。授業時間を「友達とおしゃべりする時間」だと勘違いしている学生は、履修しないでください。授業妨害とみなされるレベルに達した場合、期末試験の受験資格をはく奪します。また、期末試験も相当難しくしますので、やる気がない人は他の授業を探すことをお勧めします。
|
7. |
各回の授業内容 |
|
【第1回】 | 国際語としての英語 | 【第2回】 | 英語のルーツ(1)…印欧祖語 | 【第3回】 | 英語のルーツ(2)…ゲルマン人の侵入 | 【第4回】 | 古英語期(1)…基本語彙とケルト人・ローマ人の影響 | 【第5回】 | 古英語期(2)…ヴァイキングの襲来 | 【第6回】 | 中英語期(1)…ノルマン人による征服 | 【第7回】 | 中英語期(2)…チョーサーの時代 | 【第8回】 | 近代英語期(1)…印刷技術とルネサンス | 【第9回】 | 近代英語期(2)…大母音推移 | 【第10回】 | 近代英語期(3)…本格的な辞典・文法書の登場 | 【第11回】 | 現代英語期…自由民権運動・科学技術の急速な発展 | 【第12回】 | 米語と英語…語彙・発音・文法などの相違点 | 【第13回】 | オーストラリア・ニュージーランドの英語 | 【第14回】 | その他、様々な国の英語…アジア・アフリカの旧植民地 | 【第15回】 | まとめ・試験 |
|