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授業の概要(ねらい) |
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本講義(教育学Ⅰ・教育学Ⅱ)では、「教育学を学ぶ」。(Ⅰ・Ⅱについては独立に受講することは可能である)。 「教育を学ぶ」ことが「教育学」であるならば、「教育学を学ぶ」とはいかなる意味であろう。またその意義はどこにあるのか。この問い方は主題的な問いを問う前にその根拠を問う(“そもそも”を問う)という意味で遡及的であり、その営みこそ「知を愛すこと(philosophy)」としてきわめて「哲学的」である。 本講義(教育学Ⅰ・教育学Ⅱ)では、「教育学」を成立させている歴史的・普遍的根拠を探求する。そこでは二つの柱があり、一つは「人間形成としての教育学」とその前提となるべき「他者理解(人間理解)としての教育学」である。教育学Ⅱでは、後者に比重を置く。 受講生の諸君が切り劈くべき未来には、解決困難なグローバルな問題が山積している。そのような問題に対峙し解決してゆかねばならないのが我々人類であり一人ひとりの人間であるが、一方そもそもそのような問題を作り出しているのもの我々人類であり一人ひとりの人間である。ならば問題に対峙するためにはまずそれを問題としている己自身(人間自身)を省みることが必要なのである。「反省的」・「遡及的」という言葉をキーワードに人類の歴史から、また自らの歴史から「教育学的」な知見を掘り起こしてほしい。 なお、具体的に学ぶ内容は教育学Ⅰとは独立しているので、教育学Ⅱから受講することも十分可能である。
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2. |
授業の到達目標 |
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教育場面を含む日常生活において自分が体験したことや見聞したことから教育(学)的な見地において問題点を見つけることができ、それを追究していくことのできるいくつかの思想的な枠組みを持つこと。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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平常点(授業内レポート課題の提出状況とその内容)40%、期末試験60%。
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教科書・参考書 |
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教科書として特定のテキストを指定することはしない。参考図書は適宜紹介する。
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5. |
準備学修の内容 |
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配布する資料を読み、著者の主張の概要とそこからまたは別の場所から触発された考え・感想について授業内で発言できるように準備しておくこと。
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その他履修上の注意事項 |
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1.で述べた自覚・志・矜恃を持って講義に望んでほしい。それがあれば後はすべてついて来る。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | オリエンテーション。本講義(教育学Ⅱ)の意義を問う。 | 【第2回】 | 地平的思考概論(1) 地平とは何か。 | 【第3回】 | 地平的思考概論(2) 普遍的地平の種類 | 【第4回】 | 普遍的地平(1)時間 | 【第5回】 | 普遍的地平(2)空間 | 【第6回】 | 普遍的地平(3)他者 | 【第7回】 | 人間理解の基礎としてのアイデンティティ | 【第8回】 | 他者理解の基礎としての(暗黙裡の)合意 | 【第9回】 | 教育場面における他者理解(1)フィクションから | 【第10回】 | 教育場面における他者理解(2)ノンフィクションから | 【第11回】 | 教育場面における他者理解(3)授業記録から | 【第12回】 | 教育場面における他者理解(4)道徳をめぐる問題 | 【第13回】 | 教育場面における他者理解(5)受講生自らの体験から | 【第14回】 | 教育場面における他者理解(6)まとめ | 【第15回】 | 本講義全体を振り返ってのまとめ |
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