西洋の教育思想の歴史と理念を学ぶ。教育という概念の変遷、すなわち、今日われわれが教育という言葉のもとに一括りにしてしまっている過去における営みや概念が、当時の人々にとっていかなる意味を持っていたか、またそこではいかなる理想が抱かれていたのかということを探究していきたい。 E. H. Carr の「歴史とは...過去と現代との尽きることのない対話である」という言葉に即して言えば、教育の原理・思想史を学ぶということの意味は、単なる学説史の習得に終わることなく、つねに今日的な課題とのつながりに重点を置いて学ぶということにある。 受講生はすでに教育原理(教育思想史)を学んでいるかもしれないが、そこで学んだ教育思想家の中から幾人かのテキストを選び、さらに探求していきたい。
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