Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
社会科・公民科教育法 II 佐藤 高樹
教職  2単位
【教職】 17-1-1334-1849-06

1. 授業の概要(ねらい)

(※本授業は、教育職員免許法施行規則に定める「教職に関する科目」-「教育課程及び指導法に関する科目」である。)
 本科目では、同「教育法Ⅰ」で学生自らが作成した学習指導案のさらなる検討や、受講生による模擬授業と省察(リフレクション・シートの作成)、学生相互の授業批評(授業批評シートの作成)、そして教材研究といった自主的な学びを中心として授業を展開していく。
 また、グループ・ワークを通してすぐれた授業実践や教材編成のあり方について受講生同士が議論を重ねる中で、各自が自身の教科観・授業観を相対化し、実践の理論化へと向かう高度で専門的な視点を身につけることをねらいとする。

2.
授業の到達目標

 (1)自ら作成した学習指導案に基づき、授業ができる。
 (2)主体的に教材研究を行うことができる(図書館の有効活用、情報・資料の収集・編集ができる)。
 (3)学習者の理解を促す説得的な授業のあり方について、たえず自省しつつ、追究する姿勢をもつ。

3.
成績評価の方法および基準

 学習指導(細)案(10%)、模擬授業とリフレクション・シートの提出(35%)、授業への参加状況:批評記録の提出状況等(30%)、筆記試験の成績(25%)に基づいて総合的に判断する。

4.
教科書・参考書

 [教育法Ⅰから継続]
  ・文部科学省『中学校学習指導要領解説(社会編)』、同『高等学校学習指導要領解説(公民編)』
  ・中学校社会科教科書(公民的分野)、高等学校公民科教科書(現代社会)

5.
準備学修の内容

 [教育法Ⅰからの課題に加えて]
 (1)模擬授業を行うにあたり、受講生仲間とともに議論・情報交換・予行練習等、必要な準備を前もって行うこと。
 (2)文字に記された知識だけではない、社会的事実を指し示す一次資料を「足を使って」探す意識をもつこと(=現場主義の教材研究)。

6.
その他履修上の注意事項

 (1)「社会科・公民科教育法Ⅰ」から継続して受講することを履修条件とする。
 (2)前期同様、理由なく欠席した学生は、その時点で本授業を受ける資格を失うので注意すること。
    欠席する場合は、教員に連絡すること

7.
各回の授業内容
【第1回】
 模擬授業の進め方について
【第2回】
 前期提出・学習指導案の検討―グループ・ワーク―
【第3回】
 現代の諸問題を学ぶ単元開発(1) ―開発教育、ESD、シティズンシップ教育など―
【第4回】
 現代の諸問題を学ぶ単元開発(2) ―教材探しとその分析―
【第5回】
 授業づくりの視点(1) ―発問・指示、参加型授業―
【第6回】
 授業づくりの視点(2) ―教育目標の明確化、評価方法―
【第7回】
 模擬授業(1) ―中学社会①―
【第8回】
 模擬授業(2) ―中学社会②―
【第9回】
 模擬授業(3) ―中学社会③―
【第10回】
 模擬授業(4) ―高校公民①―
【第11回】
 模擬授業(5) ―高校公民②―
【第12回】
 模擬授業(6) ―高校公民③―
【第13回】
 模擬授業(7) ―事後検討、相互評価―
【第14回】
 単元の教材研究の再検討―グループ・ワーク―
【第15回】
 まとめと評価
 (※受講者の人数に応じて、模擬授業の回数に変更を行うことがある。)