Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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教育学演習 I 大多和 直樹
必修  2単位
【教育文化】 17-1-1334-1956-03

1. 授業の概要(ねらい)

 テーマは「教育社会学調査ゼミ」。
 教育社会学の基礎的な考え方を身につけるとともに、方法論(社会調査法)を学習し、自ら研究ができる土台をつくる。
 前期は、教育社会学の基礎的な文献を輪読する。担当者は、要点と論点をまとめたレジュメを作成し人数分コピーしてくる。
 調査研究の全過程を学ぶために、教育学演習Bとセットで受講すること。

2.
授業の到達目標

 ・教育社会学の諸領域について、どのような議論がなされているのか説明できる。
 ・教育社会学の考え方を説明できる。
 ・レジュメの作り方、質問の仕方、議論の仕方を身につける。

3.
成績評価の方法および基準

 平常点:参加状況 50%
 レポート:50%

4.
教科書・参考書

 テキスト:樋田大二郎・苅谷剛彦・堀健志・大多和直樹 2014『現代高校生の学習と進路―高校の「常識」はどう変わってきたか?』学事出版
 参考文献:高根正昭 『創造の方法学』 講談社 1979

5.
準備学修の内容

 毎回レジュメを作成し、それをもとに議論をしていく。
 課外学習が多い授業となる。
 夏期休暇中に研究会合宿を行う可能性がある。

6.
その他履修上の注意事項

 最初から最後まで通して参加できる学生に限る。
 担当者は時間までにレジュメをコピーし、時間になったらすぐに始められるようにすること。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 ガイダンス
 <教育社会学に関する文献の輪読>
【第2回】
 序章 変わる高校生活と地位達成の仕組み―メリトクラシーとトラッキング構造のその後―/樋田大二郎
【第3回】
 第1章 高校生の希望進路の変容/中西啓喜
【第4回】
 第2章 高校生の大学進学希望と親の教育期待/岡部悟志
【第5回】
 第3章 高校トラックごとにみたメリトクラシー的選抜とメリトクラシー規範/樋田大二郎
【第6回】
 第4章 学業成績と自己有能感―高校生は業績主義的競争から離脱しているのか―/堀 建志
【第7回】
 第5章 教師生徒関係と「教育」の意味変容―教師の生徒に対するまなざしの変化からみえてくるもの―/金子真理子
【第8回】
 第6章 生徒と学校の関係はどう変化したか/大多和直樹
【第9回】
 前半のディスカッション
【第10回】
 第7章 日本とシンガポールにおける高校教師の仕事の違い/シム チュン・キャット
【第11回】
 第8章 高校生は自分の成績をどうみているか/苅谷剛彦
【第12回】
 第9章 業績主義的選抜の二重の罠―限界集落とマック難民―/岩木秀夫
【第13回】
 第10章 多様化の中の質保証―高校教育政策の新局面―/耳塚寛明
【第14回】
 後半のディスカッション
【第15回】
 まとめ