Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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教育調査演習 I 大多和 直樹
選択  2単位
【教育文化】 17-1-1334-1956-08

1. 授業の概要(ねらい)

 グールプワークを通じて教育をテーマ(おもに高等教育)とした社会調査(量的調査)の過程を一通り経験する。問い・仮説を設定し、質問紙を作成し、実際に調査(量的調査)を行う。その後、コンピュータを用いてパンチング、集計、統計分析(仮説検証)を行い、最終的に成果を報告書にまとめる。
 グループごとにサブテーマを決めて質問を作成する。複数のグループの質問を一冊の質問紙にまとめ、合同で実査を行う。その後、グループごとに分析(仮説検証)をし、報告書を作成、発表を行う。
 ※授業方法:演習形式
 ※社会調査士科目G
 <調査のプラン>
 1.調査のテーマ/領域:高等教育とくに大学生を対象とした学生生活実態調査
 2.調査の内容/概要:現代の大学生、とりわけ帝京大学の学生の学生生活、学生文化、大学生の学習、進路形成の特徴は何かについて、質問紙調査を通じて探っていく
 3.調査の範囲/対象:帝京大学の学生(および可能ならば、比較対象として一機関の大学生)。おもに文系、1~4年生。
 4.主な調査項目:学生生活、学生文化、大学生の学習、進路形成
 5.データ収集(現地調査)の方法:質問紙調査、担当の先生にお願いして授業中に実施(集団自記式)。他大学については、ホストとなる教員に質問紙を送り、実査を行ってもらう。
 6.調査の実施時期・調査地・調査員の数:2016年6月・帝京大学八王子キャンパス他、調査員は20人程度(受講生数)。
 7.調査における学生のかかわり/役割:テーマの策定から、質問紙作成、実査、分析まで、全過程を学生の手で経験する。
 8.その他の特記事項:統計パッケージは、SPSSを用いる。

2.
授業の到達目標

 ・社会調査(量的調査)をどのように行うかそのプロセスについて説明できる
 ・a.問い・仮説の設定、b.質問紙を作成、c.パンチング、d.統計分析についてそのポイントを説明できる
 ・数量分析から報告書を作成する力を身につける

3.
成績評価の方法および基準

 実習への参加(50%)および報告書(レポート)(50%)

4.
教科書・参考書

 高根正昭 『創造の方法学』 講談社 1979

5.
準備学修の内容

 レジュメを用意して授業に臨むことが求められる

6.
その他履修上の注意事項

 最初から最後まで通して参加できる学生に限る

7.
各回の授業内容
【第1回】
 ガイダンス
【第2回】
 問いの作成
【第3回】
 仮説の作成
【第4回】
 質問項目作成
【第5回】
 ワーディング
【第6回】
 質問紙のレイアウト
【第7回】
 調査の設計(サンプリング)
【第8回】
 実査に向けた準備
【第9回】
 コーディング・データクリーニング
【第10回】
 データ分析 基礎集計を読む
【第11回】
 仮説を検証する
【第12回】
 仮説を再構成し検証する
【第13回】
 報告書作成 エビデンスの作成
【第14回】
 発表会1
【第15回】
 発表会2、まとめ